留学コンシェルジュ

アメリカ訪問 2022年 3月 現地速報・MITのSATについてのニュースが意味するもの。

2022年の初めてのアメリカ渡航は、3月末から4月初旬にかけての1週間、主にアメリカのジュニアボーディングスクールの訪問となりました。出発前に咲き始めた桜は私が渡航中にどうやら満開を迎えたようですが、その後の寒さのおかげで帰国後も桜はまだ散ることなく残っていました。一方、ボストンをはじめとしたニューイングランド地方はこの時期にしてはとても寒く、前半は摂氏でマイナスを下回る日々で運転をしていても、雪が降り積もることは無かったものの湖の表面は厚い氷で覆われている地域もありました。

学校訪問記についてはまた後日改めてシリーズ化していきたいと思いますが、今回の滞在中に気になるニュースがありましたので今回はその件について触れていきたいと思います。

「MITが来年度のアプリケーションからSATのスコア提出を必須にする」というもの。

過去にアメリカの大学受験をした人にとっては「当たり前」のSATスコアの提出ですが、コロナ禍中においては例外となっていました。SATのスコアはオプショナルとなり、提出をしなくてもアプライができるという特例が認められていました。なぜこのニュースが衝撃的かというと、この2年間のコロナ禍においてSATスコアをオプショナルとしてもアプライをする学生たちを評価するシステムを学校側が確立していたため、今後のSATの立ち位置は実は不明瞭だったためです。今後、アメリカの大学を受験する学生たちにとっても、SATが必須なのか?それともオプショナルなのか?これはとても興味のあるトピックだったはずです。

そんな中でアメリカのトップスクールがこの声明を出したことは大きいと思います。今後これに倣う大学が増えることが予想されます。

中高留学のコンサルタントとしても、このニュースが興味深いのはボーディングスクールにおけるSSATも全く同じ立ち位置にいたからです。SSATについても過去2年間は提出義務がなく、オプショナルとする学校が約90%を占めていました。そして今後については明確な指標がありませんでした。去年の11月の訪問時、どのボーディングスクールもSSAT無しでの合否を決める評価制度を確立している印象もあったため、このままSSATが必須でない「ニューノーマル」が到来する事も予想されました。

しかしながら、今回のMITの決定は大学のみならず、過去SSATを必須としていたトップボーディングスクールにも少なからず影響を与えると予想をしています。

2023年度のボーディングスクールのRequirmentについてはこれから続々と発表になると思いますが、SSATについては今後特に注視して見ていく必要がありそうです。

 

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