留学コンシェルジュ

2025年度の学校訪問実績一覧と学校訪問時のコンサルの役割について その2

前回のブログの続きです。

学校訪問に我々コンサルタントが同行をする際には以下の4つの役割があることをお伝えしました。

 

・生徒のポテンシャルを最大限に引き出すためのコーチング

・家族のコミュニケーションの潤滑油

・各学校の印象とAdmissionスタッフの印象チェック

・ご家族の面談のサポート

この4つの大きな役割のうち、最初の2つについて前回のブログでお伝えしたとおりです。

 

今回は、後半の2つの役割について触れていきましょう。

 

各学校の印象とAdmissionスタッフの印象チェック

我々、日本人的な価値観にこの学校訪問を当てはめると、入試・受験に近しいプロセスと言えます。しかしながら実際にはそのメンタリティでこの学校訪問に臨むと学校訪問の本来の目的の半分くらいしか達成することが出来ません。

詳しく触れていきましょう。

学校訪問は学校側に「選んでもらう」という側面とは別に、生徒側、家族側からは「我々、我々の子供にこの学校がふさわしいか?」をしっかりと見極める機会であるという事を肝に銘じる命じることが大事です。

「貴方の学校は私の子供のポテンシャルをどこまで伸ばしてくれますか?」

日本の受験ではあまりこのスタンスでは通用しませんが、アメリカのボーディングにおいてはこのスタンスは至極当然と言えます。それだけの自信を本人も家族も持っていることが前提で受験に望む必要があります。

これは決して精神論的な部分だけでなく、実際に学校の状況は目まぐるしく変わります、学校はその学校のスタッフや生徒によってその雰囲気、校風、が変わります。特に校長が交代する際には多くの先生たちの入れ替わりがあることもありますので、前年までの評判が良くも悪くも一変することさえありえます。

HPや過去の実績である程度その学校の評価ができる部分もありますが、100%ではありません。その点、学校訪問時に同行コンサルタントがキャンパスツアーの生徒やAdmissionスタッフとの直接のコミュニケーションを通して、その学校の現在地をしっかりと把握し、その生徒にとって本当に適切な学校かどうか?しっかりとしたエバリュエーション(評価)を行います。

ボーディングスクールの留学は素晴らしい成果を機会を子供たちに与えてくれる環境であることはもちろんですが、親元を離れてクラス子供たちが「住む」ための環境として適切なクオリティが保たれているか?をしっかりと確認します。

・ご家族の面談のサポート

ボーディングスクールへお子様を留学させる親御さんにとって、英語でのコミュニケーションやアメリカのボーディングスクールカルチャーを熟知している方は少数派です。多くの場合、我々がご家族と学校のAdmissionスタッフの間を取り持つ役割を持つことになります。

これは単に通訳をするということではありません。日本人的なコミュニケーションの中に含意されるメッセージを読み取りしっかりとそれを学校のAdmissionスタッフに伝えることが非常に重要となります。

残念ながら日本からの受験者は海外からの受験者の中でも少数派です。

例えば、今回私が訪問をした学校において、Admissionスタッフが日本の生徒や文化に精通している学校としては、

St Thomas MoreのMr.Ladd, Tabor AcademyのMr.Downes, Trinity-Pawling SchoolのMr.Beck, そして、Willistion Northampton SchoolのMr.Dietrichは日本でも何度も訪問し、我々とも情報交換をする中で日本人留学生の特性をよく深めてくれています。 

※別のブログでも紹介しているように、Philips Exeter、Andover、Choate、Hotchkissも毎年、日本を訪問しますが受験をする生徒たちが英語レベルがネイティブ並みの生徒が多いため、また違ったアプローチとなります。

しかしこのような学校はアメリカのボーディングスクールが数百校あることを考えば、ごく僅かであり、日本人のメンタリティやコミュニケーションの対する理解をAdmisisonスタッフに期待するは少し無理があります。Eコンシェルジュのコンサルタントとして、一つの重要な役割は、そのギャップを乗り越えて、ご家族が伝えたいことを正しく且つ、アメリカ人が理解しやすいクリアな言葉で伝えることです。

これを正確にやり遂げるには、アメリカの各ボーディングスクールの情報に精通していること、日本的な受験に対する認識とのギャップについてしっかりと理解をしていることはもちろんですが、事前にご家族、生徒のコミュニケーションの特性や教育哲学などのバックグラウンド情報をしっかりと把握、理解をしておくことが重要です。さらに、学校訪問を控えての面談や、学校訪問の移動中のコミュニケーションを通して、その精度を深めていく作業が必須です。

日々の生活、仕事を日本においてきて厳しいスケジュールで、異国の地で行われる学校訪問に同行をする親御さんの気持ちを理解して、我々がご家族にとっての心の休まる場所になるように心がけています。

 

いかがでしょうか?「学校訪問」と一言でいっても、この1週間にはそれこそボーディングスクールで過ごした数年間の集大成が凝縮されているわけです。その中で、コンサルタントが学校訪問に同行する際の主だった役割について4つお伝えをしました。実務的な部分も含めるともっと色々とありますが、ご家族にとって一番気になる部分にフォーカスをしてお話をしました。

このようにして信頼と深い理解を礎に組み立てられたチームワークを提供できてこそ、兼ドライバーとしてコンサルタントが同行する意義があると考えています。

改めて、学校訪問を振り返りながら、よくある面白いエピソードについても思い出しました。受験の合否に直接的に関わる部分ではありませんが、日本のコミュニケーションと英語圏のコミュニケーションの違いを的確に捉えたエピソードで、学校訪問中にはかなりの確率で起こることなので、読者の皆さんには「なんだろう?」と想像をしてもらいながら、次回のブログを楽しみにしていただければと思います。

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