留学コンシェルジュ

海外で評価される人になる方法。

今年もボーディングスクールで夏休みが始まり、帰国をした生徒たちは新たな進学先の入学のための準備をしたり、2027年度の受験プロセスをスタートさせる子どもたちは準備のためのセッションを開始しました。そのほかの学年の生徒たちも帰国の余韻に浸る暇もなく、続々とサマープログラムのために再度海外へ飛び立っています。

さて、私も日々の生徒たちとのコーチチングの日常は変わりませんが、そこに毎年恒例ではありますが、来年の1月15日(一般的なボーディングスクールのアプリケーションの締切日)までのピリリとした日常が始まります。

今回のブログはそれに関連して「海外で評価される人になる方法。」について私の実体験をもとに書き綴っていきます。

アプリケーションプロセスとは、すなわちそれは究極の自己探求のプロセスであると言えます。

時に緊張感を持って、時に楽しく生徒たちとは日々の成長を一緒に感じながら準備を進めていくわけですが、Eコンシェルジュが独自に作成している”My Story Frame Work “を使って生徒たちはどんどんと自分の魅力を掘り下げてくれています。

今回受験プロセスを一緒に頑張る生徒たちは私が長いこと見てきた生徒たちでもあり、私の中ではその子供達の潜在能力や伸び代についてはわかっているつもりですが、それでも生徒たちがそれを自分たちで見つけ出して、言語化して私に伝えてくれる段階になると、感慨深いものがありますね。

言語化できる段階に持っていくところまでに一つヤマを越える必要はありますが・・・。でもこれは非常に重要な受験プロセスにおける肝でもあります。

どんなにインターナショナルスクールや海外生活の長い子供達でも日本の社会やバックグランドを持つ生徒たちは、実はこの辺りに私は『もったいなさ』を感じます。もっと伸びるポテンシャルがあると思うのです。

以前もブログで紹介した記憶がありますが、海外へ生徒を送る親御さんの必読書としてお勧めしている「The Culture Map」という本を引用します。

この本に各国のコミュニケーションスタイルについて非常に興味深い洞察が、実際の面白いケーススタディと共に紹介されていますが、日々生徒たちがここにあるような課題感を抱えてるのを肌で感じている私としては、この本の信憑性はとても高いと感じます。

この本のハイライトでもある「ハイコンテクスト」VS「ローコンテクスト」の話題にはこれからボーディングスクールのアプリケーションプロセスを進める生徒だけでなく、現在留学中で日々の成績に伸び悩みを感じている生徒たちにとっても、その課題の一つを解決するためのヒントが隠されています。

この本では国ごとのコミュニケーションスタイルによって分類分けをしているパートがありますが、その分類において日本のコミュニケーションスタイルは極端に「ハイコンテクスト」に寄っています。つまり、言語化されない部分、「行間」に多くの意味が含有するということです。これは多くの読者の方が人生経験豊富な大人の方々なので、容易に想像できるところであると思います。

ただ、それを単純に子供に当てはめることはできません。日本の子供達はその特性を引き継ぎながらも、子供達の間ではもう少し変性していて、「言わなくてもわかる」→「言い過ぎるとウザがられる」、もしくは「そもそも、言語化しなくて良くない?」となります。

実はこれ、欧米圏の先生たちのウケがあまり良くありません。

私は生徒たちの成績についても共有をさせてもらっていて、授業の受け方についてもアドバイスをしていますが、多くの生徒たちが先生から「もっと授業中に発言をしてほしい」、もう少し意地悪な言い方で「授業中の理解度が低いのにテストだけ点数が良い」などとコメントされることさえあります。

生徒に事情を聞くと、授業の内容はよく理解していると言う。

じゃあなぜ発言しないの?と聞くと、「理解しているから」となる。

日本においては分かっていることを、わざわざ「分かっている」、さらに分かっていることに対して「もっと深く理解をしている」と主張するためのパフォーマンスはあまり良しとされない風潮がありますが、欧米圏においては、実はこのパフォーマンスが重要だったりします。

事実、私の生徒たちはこのアドバイスと「伝え方」についてのテクニックを教えただけで、次のタームの成績が伸びるだけでなく、先生からのコメントの総じてポジティブに変わります。

ほんの些細のことと思われがちですが、特にアメリカでの学業評価は日々の生活がレポートに直結しますから、テストだけできても「A」は取れない。だからこそ、その効果は絶大です。

海外で評価されるためには、残念ながら学力があるだけでは足りません。その評価基準と評価システムを理解することがとても重要です。

それでは、日本人であることが欧米で留学するにあたって、ネガティブな影響しかないのか?というと、私は決してそんなことはないと断言できます。そして、AIが教育に与える影響が大きくなる中で、日本人の持つハイコンテキストなコミュニケーションスタイル自体は更なる可能性を秘めているとさえ感じます。

その理由は、また次回のブログで掘り下げていきたいと思っています。

 

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