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日曜コラム 「剣道」 中学生から高校生へ

私の通う剣道場にケンタ君が久々に訪れてくれました。
彼が小学生の時は、道場のレギュラーメンバーで良く彼とは稽古をしました。
中学生になると剣道部に入るため、私塾としての道場から生徒たちは離れます。
ケンタ君は今、高校一年生ですが、すでにスタメン・レギュラー選手だそうで、
団体戦では中堅という勝敗にとても重要なポジションにいるそうです。
彼の防具の垂(腰から下を防御するもの)のゼッケンには、「川越」とありました。
一般的には、ゼッケンには自分の所属学校名が書かれますが、
それが市、都道府県の場合は、その地区の代表を表します。
ケンタ君は中学生の時にすでに川越市を代表するメンバーであり、
県下でのトップ争いに参加していたということです。
以前にも日曜コラムのブログで紹介しましたが、
とにかくケンタ君の剣道センスは抜群です。
単に面、小手の技がとても素早いだけでなく、
気剣体という剣道の基本動作が見事に調和していて、
そのスピードは全日本レベルではないかと思います。
そのケンタ君、道場で現役6段の人と立ち合ったのですが、
その人をして、15分ほどの長い立ち合い稽古の間に
「20本くらい取られたよ」と言っていました。
久しぶりにケンタ君と一緒に基本稽古をしていて気付いたことあります。
それは、彼の剣道が中学生の時よりも数段上達したということです。
残念ながら私は稽古の順番の巡り会わせが悪く、
ケンタ君とは立ち会えなかったのですが、
基本稽古を彼とやっていて単に彼の「技術、技量」が上達したというよりも、
剣道に品格が出てきたのです。
始めるとき、終わる時の礼が以前よりもしっかりしてきました。
また、立会い稽古の時も、相手に力ずくでからんできたり、
振り払ったりするというようなことがなくなりました。
ひとことで言えば、一本取りに行く剣道でなくて、
相手をじっくり見て、気で攻め、精神の位を優位に立たせようというものです。
結果はおのずとついてくる、私はケンタ君の剣道に風格を感じます。
これからのケンタ君がとても楽しみです。
剣道を楽しみ、剣道を通してたくさんのことを学び、
それを応用して、自分が納得するような人生を送ってもらいと思います。
ケンタ君の年齢よりも長く剣道をやっている私ですが、
彼と次回、稽古をする時は、正々堂々、
お互いが納得できる立会いをしたいと思います。

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