留学コンシェルジュ

#3 英語は一生使える財産―帰国した生徒に聞く

先週取り上げたのは、帰国した生徒からの第一声でした。留学生活が「楽しい」というのは、私や親に対する「配慮」と思うかもしれませんが、どうやらお父さんもお母さんもそのような積極的な意見は初めから期待していなかったようです。「大変だったろう」、「よく我慢したな」というような親から子への「配慮」は逆に必要なかったとのことでした。
先週のブログで私はボーディングスクールが基本的に自由であると述べました。自由に伴う生徒の責任と義務の大きさはとても大きなものです。それが強制されたことをこなすよりも難しいということも大人であれば誰でも実社会経験からすぐに思い当ります。それでもそこで学ぶ留学生たちは学校生活を「楽しい」とすなおに言い、スポーツにも限られた時間内で積極的に取り組んでいます。
この事実がある以上、それをなるべく正確に伝えるのは、コンサルタントとしての義務と思います。帰国した生徒に聞いたジュニアボーディングスクールの現状で、私は一つとても重大なことを学びました。それはESLクラスとメインストリームの関係です。
メインストリームとは、留学生でない人たちが受けているカリキュラムのことです。通常、ボーディングスクールの場合、それが中学であっても高校であっても、ESL学習は2年間を目標としていて、3年目はメインストリームへの編入が当たり前です。ところが、今回帰国した生徒に聞いたところ、なんと3年間ESLクラスで通し、その学校を終えていく留学生がいるというのです。ESLクラスが徹底しているボーディングスクールにおいては、あくまで生徒の能力によって、毎年学習カリキュラムを考え、上級ESLクラスの学習内容をもって、9年生を終了するということを学校が認めているのです。
一般に入学難易度の高いボーディングスクールは、ESLはクラスではなく、サポートとしてあります。すなわち、英語力が不十分なところは、あくまでも自助努力で補い、それでも不十分なところを学校がサポートするということです。それ故に、ESLサポートクラスはレギュラークラスとしては存在せず、週に2-3回という学校も珍しくありません。
今までのESLの当たり前という概念を覆すジュニアボーディングスクールのESLクラスやその運営方法に私は改めて現場の生徒からの意見に耳を傾ける重要性を認識しています。
つづく

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