留学コンシェルジュ

#2 英語は一生使える財産―留学初年度

<昨日のブログに続きます>
今年の新学期から7年生として留学生活を始めた生徒が帰国し、留学生活の「楽しさ」の内容を聞きました。
第一に授業です。先生がとてもフレンドリーだそうです。すなわち先生と生徒の距離が近いということになると思います。気軽に質問できる、冗談を理解してくれる、必要な時にそばにいるなど、学校生活を楽しくさせる基本を私はそこに見ます。先生と生徒の距離間を支えているのは、「自由」という概念ではないかと私は想像します。覚えることを強制されるわけではなく、何をどうするかは生徒が考えるという条件ですべてが進んでいくように思います。
指示に慣らされている日本の生徒にとって、この自由を上手に使うことは簡単ではないでしょう。しかし、事実として日本からの留学生は自由を尊重できるだけの主体性を持っているようです。
第二に学校生活です。一日があっという間に過ぎていくそうです。そして、つまらない授業がないのだそうです。あっというまに時が過ぎていく経験を誰でも持っていると思います。それはどのような時でしょうか。つまらない時はあっという間にはけっして過ぎません。やることがどんどん出てくる。過密なスケジュールともいえるボーディングスクールライフですが、楽しいということは幸いです。
第三にスポーツです。ボーディングスクールと日本の中学校を比較した場合、他校との交流戦、あるいはトーナメントや選手権大会などの数はボーディングスクールのほうが圧倒的に多いと思います。週に2日が試合の日となっているのがボーディングスクールの標準です。練習よりも実践、そして何よりもスポーツを楽しむという考え方が彼らの学校文化にはあります。初めてでもやってみる。それを学校が尊重してくれる。失敗しても大丈夫。
幸いにして、私が話を聞いた生徒は、サッカーが得意な生徒でした。7年生として、留学して5か月ほどですが、サッカーの試合での活躍が認められてトロフィーを学校からもらいました。努力を評価するというボーディングスクールの姿勢が、どれだけ留学初心者の生徒たちを勇気づけることでしょうか。誉めて伸ばすことは、ボーディングスクールのみならず英語圏の学校の基本であると言えます。
話しを聞いた生徒のジュニアボーディングスクールでは、近ごろ中国人留学生が生徒会長に選ばれたそうです。インターナショナル、あるいはグローバル、いずれの表現であってもこれからの学校は人種や国籍、思想信教などの垣根はあってはいけませんし、アメリカのボーディングスクールに限って言えば、アメリカ人のみの生徒募集で運営されることに満足しているような学校は生き残ってはいけないでしょう。
留学してからまだ半年もたっていない生徒から、貴重な意見が聞けました。彼にとっての生涯の財産となる英語力は少しずつその完成に向けて動き出したと思います。

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