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中学・高校入試 ― #6 ジュニアボーディングスクールについて 

<前日のブログに続きます>
アメリカの私立中学、高校、大学の入試を考えるとき、ボーディングスクールに焦点を当てると、そこには明確な類似点があります。TABSの共通願書は、ジュニアボーディングスクールとボーディングスクールで通用します。中学と高校で同じ出願書類を出すというのは、日本では考えられませんが、アメリカでは当然のこととして受け入れられています。
少し話題がそれるかも知れませんが、絶対評価と相対評価というアメリカと日本の教育文化の違いについて先に述べる必要があります。
絶対評価とは、単純に言えば、クラスのなかでたとえば全員が最高評価5をとっても構わないという評価の仕方です。逆に言えば、全員が1である場合もあり得ます。それに対して相対評価というのは、クラスのなかで1から5の人の割合が決まっている評価です。
絶対評価は個人をクラスという集団から切り離して能力を評価し、相対評価はあくまでも集団を尊重した評価となります。
日本でも最近は、初等、中等教育に絶対評価が取り入れられているようですが、まだそれが定着しているとは感じられないのが生徒たちの実感でしょう。
さて、この絶対評価の考え方は、アメリカの入試全般に行き渡っていると思います。日本では入試の点数だけでなく、成績やその他の評価点を数値に換算して個人の総合点を数字で表してその合否を決めるようですが、アメリカの場合、そのような数値化はあり得ないと思います。なぜならば、志願者の多くは、違った言語、違った文化、そして違った価値観を持つので、それらの人たちを同じ数値で評価すること自体が難しいからです。
日本の場合、初等、中等教育においては、例外を除けば、みな同じ言語、同じ文化、そしておおよそ共通した価値観を持った人たちが志願者ですから、全体のなかでの位置を確認しやすいのだと思います。
アメリカの場合ですが、ジュニアボーディングスクールからボーディングスクール、そして大学と私立の教育機関は順を追って、その学習範囲と学習内容がより拡大していきます。いずれの段階でも、読み書きはしっかり訓練され、より高度な勉強をすることによって、よりわかりやすく、より明確に、自分の考えを相手に伝え、理解してもらうという方法が徹底すると思います。それが、私はリベラルアーツという教育の原点であり、実は、ジュニアボーディングスクール時代から、その精神が子どもたちに吹き込まれていくのではないかと思うのです。
つづく

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