留学コンシェルジュ

#1 - 英文法活用法

英語を習得する際、文法学習はいわば「両刃の剣」ではないかと思います。すなわち、かなり役に立つこともあれば、英語嫌いのもとにもなり得ます。
日本の中学校の場合、1年生の2学期あたりまでは、みな勉強についてくることができるようですが、3学期頃から成績がはっきりと分かれるようになるとある英語の先生は言っていました。
それが2年生、3年生となって読む文章が難しくなり、それに伴って文法の知識が要求されるようになると、より鮮明に「勉強量」の差がでてくるようになるように思います。そして、高校に入る頃には、好き嫌いははっきりして、使える英語、実用英語の世界とはまったく別の受験のために英語を勉強しなければいけなくなり、自然とコミュニケーションの手段としてではなく、テスト対策として英語を捉えるから、その学習が無味乾燥なものになっているのではないでしょうか。
中学1年生から留学した生徒は英語をコミュニケーションの手段として学びます。その段階では英文法学習は重要ではありません。理屈を知っていても、使えなければそれは彼らにとって役にたたないからです。
もちろん、留学先では知っているかいないかを試すようなテストは全く行われません。
中学校1年生で留学した日本からの生徒は一般的に、留学初年度でもある程度であれば、英語が読めますし書くこともできます。それは、できるというよりもやらなければいけない必然が日常であり、それは好むと好まざるとにかかわらず留学生のすべてが受け入れなければならない現実だからです。
私は中学1年生で留学した生徒に英語を教えることがとても好きです。その理由はかれらが、私が教えたことを即座に覚えるからです。その状況はいままで数回ブログで紹介させていただきました。要点は英文法の基本を彼らに教えるというよりも知らせることです。そうすることで、今まで整理されなかった留学先で習得した英語がより合理的に頭にしまい込まれます。
そのために問題集を使います。参考書は使いません。その理由は留学生たちが分厚い参考書を学習する余裕がないからです。
私が使っているのは大学受験のための英文法初級問題集です。その厚さは3ミリくらいで1単元ずつ毎日進めば2週間ほどで終わるというものです。
なぜ中級、上級の問題集を使わないかというと、上になればなるほど、例外的な英語が多くなり、普段の英語生活の中ではあまり重要でない問題ばかりが多くなるからです。
つづく

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