留学コンシェルジュ

#4 - 学ぶことの面白さ

<土曜日のブログに続きます>
イギリスのジュニアボーディングスクールを訪問した時、2人のツアーガイドの生徒たち(11歳)が歴史の先生のクラスに立ち寄りました。その状況は今年1月のブログでご紹介しましたが、その先生のユニークさに私は心底驚き、そして感嘆しました。
先日のブログで紹介したように、第一次世界大戦で歴史に残る大きな戦の舞台を4つほど取り上げ、一つひとつの状況を先生がジオラマで制作しているのです。5つ目の作りかけもありました。
更には、クラスの生徒たちを現場検証に連れて行き100年ほど前の戦いの物証を探させ、たくさんの銃弾、弾頭、折れ曲がって埋もれていたライフル銃身、ヘルメットなど、土に埋もれた当時の遺物が教室に置かれていたのです。
このような授業の進め方であれば、多くの生徒が興味を示すでしょう。豊かな物証と事実の検証に基づく授業は、司馬遼太郎さんが追求してやまなかった人の歴史への精神とその文化に対する尊重と敬意のイギリス版と言えるのではないかと思いました。その授業で先生が生徒に教えたいことは、「何年に」、「何が起こった」ということではなく、「なぜ人はそのような行いをしたか」、「それがその後の世界をどう変えていったか」、そしてひいては、君たちがこの事件から学ぶ「将来への教訓は」などと言うことではないかと思います。
知識そのものに興味を示す生徒はほぼ皆無に等しいと思いますが、自分が興味を持っていることに対しての追求はどんな形であってもみな関心があるはずです。そして、もっと知りたい、わからないことを解決したいと思うはずです。その作業のプロセスや最後までやり通し、結論を自ら導きだすことこそ、一生涯使える実用的な勉強といえるのではないかと私は思っています。
日本の場合、教科書という明確な学習目標があり、そこに盛られる知識はとても吟味され、考慮され、検討されていると思われています。だから、それを学ぶことは正しいことであり、教育を受ける者にとって必要と信じられています。しかし、知識そのものが無加工でそのまま生活レベルで役に立つことはどう考えてもあり得ないと思います。それでも、受験に臨むためには、そんな根本的な疑問にいちいち教える側は答えている時間も余裕もないように思えます。
もし、そのようなシステムに疑問を持っている生徒がいるとすれば、ボーディングスクールの授業を1時間でもいいから体験させてあげたいと私は思います。

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