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英語学習について 1 文法知識 

小学校高学年から中学校にかけて、英語圏での生活経験が3年ほどになる生徒に英語を教えていると、「使える英語」について考えさせられます。
留学生活において、コミュニケーションという点ではほぼ問題ない本人ですが、学校での学習に十分なだけの英語読解力と書く力となるとまったく別であることに気が付きます。
英語圏の教育において、書くことはまず日記のような形で始まります。自分に起こった出来事を文章にして表現することが基本で、こまかな文法的な修正よりも言いたいことが具体的に示されているか、そこに自分の意見が反映されているかなどが指導の焦点になるようです。
さて、私が7年生の留学生に教えている英語ですが、教材は大学入試ための初級の文法問題です。B5サイズで14日で完成するように編集されていて、厚さにすると3ミリ程度の冊子です。どの単元も初めのページが文法的な基礎解説、そして次のページが問題になっています。
英文法の要点が完結にまとめられていて、短期間で英文法をマスターするにはとても便利な問題集です。読み、書きだけでなく、英語のコミュニケーションにおいて、基本的な表現を学ぶためには必須の知識が網羅されています。
しかしながら、日本式の文法問題を中心に留学生に英語をえていて感じるのは、日本の英語教育のあり方の不思議さです。
第一に、英語でのコミュニケーションという点においては、重要でない問題が多すぎます。三単現のsをつけるか、つけないかを問うような問題、不定冠詞aをつけるかanにするかを問う問題ということに象徴されるのは、コミュニケーションの手段としての英語活用ではなく、単なる「知識」としての英語問題です。
これが英語文法の各単元で果てしなく続いていくのが日本式受験勉強です。
日本の場合、受験に合格する生徒は、いわば「ものしり博士」ではないかと思います。英語圏の人々であれば、問題にしないような「問題」を問うことが多いという指摘がここ数十年されていても、現在市販されている受験英語問題集を見る限りこの出題傾向は変わっていないと思います。
英語に関して、いかに文法的あるいは、英語読解などでの知識を増やしても、それらが実生活で使われていないのであれば、結局、受験という極めて限定的な場のための知識ですから、それが終わればあっさりと忘れ去られることでしょう。それを承知で日本の子どもたちは「受験」に取り組まされているところが問題ではなかと思います。
つづく

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