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アメリカ学生ビザでの入国

アメリカに学生ビザで入国する時には、パスポートに貼られた学生ビザ以外にI-20という移民局の書式の入学許可書が必要です。この書類は2枚あり、2枚目は学校担当者がサインして再入国の際の証明書として使います。
8月の学校訪問で学生ビザを持っている生徒、そのお母さん、そして私の3人で入国審査を受けたので、その時の様子を述べたいと思います。
学生ビザを持っている本人の今回のアメリカ訪問の目的は学校を訪問することであり、学校で勉強することではありません。厳密に言うと、「学生」という立場ではありながら、「旅行者」として入国することになります。
余談ですが、お隣の国、カナダにおいては、未成年者、特に高校生以下の生徒が短期の訪問をする際、「両親」からの同意書が必要とさていて、親権に関係なく父親、母親の同意を書面にて求められるとされています。
この「渡航同意書」がいつの間にかアメリカ入国の際にも必要であるとしている見解を示している旅行社もあるようですが、アメリカに学生ビザで渡航する時は、受け入れ先が明確であるため、親の同意書を入国の際に審査官が求めることはありません。
入国審査官が学生ビザを所持している生徒に質問したことは、You have a student visa?だけでした。本人がYesと答え、I-20を提示すると、審査官は本人のパスポートのビザページとその書類を確認してパソコンに何らかのデータを入力しました。
本人のI-20は、昨年度学んだ学校のもので、今年も継続してその学校に出席するのですが、驚いたことに、入国審査官はその生徒のI-20の1枚目のみを確認しただけで、2枚目の学校担当者のサインのページは何も確認をしませんでした。
移民法には、学生ビザ所持者が再入国をする際は、学校担当者のサインが2枚目に必要で、そのサインの有効期限は署名日から1年間とすることが、I-20に明記されています。
もちろん、今回、学校訪問に参加していない本人のお父さんからの同意書を求められることはありませんでした。
今回、3名で同時に入国をしたわけですが、当然、私の立場を尋ねられます。良くあるケースですが、Are you her father?と聞かれました。No, I am an educational consultant guiding them to visit several boarding schools.と言い、必要に応じて、訪問スケジュール表を示します。それで現在のところ、すべての審査官が入国を許可してくれています。帰国のためのフライト情報を求められたことはありません。もちろん、別室で質問を受けたこともありません。
今週、金曜日から新入生とお父さんと一緒に渡米し、本人を学校に送り届けます。その入国時の状況もご紹介できればと思います。

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