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外からみる日本 7 自己主張

日本からの留学生は自己主張がないから何を考えているのかわからないと英語圏の先生から複数回聞いたことがあります。また、ある先生は「日本人留学生が言い出したら絶対にそれをまげない」とも言いました。
自己主張とそれから発生する議論は日本からの留学生がとても不得意とすることであることは間違えないと思います。しかし、自己主張も程度問題で、それが感情的に強ければ強いほど、人々から信頼されにくくなることも事実でしょう。そのバランスを取ることが、異文化で学ぶ醍醐味であり、また楽しさでもあるのではないでしょうか。
本来、大学に入るための勉強というのは、若者たちにとってあまり魅力的なものではないと思います。私は今でも折に触れて留学中の生徒やこれから留学をしようとしている生徒に英語を教えますが、学習の教材として日本の大学に出題された英語の長文を読んでいると、その内容の難解さにうんざりすることが多くなります。若者よりも社会経験があり、英語を使う機会の多い私ですが、いわゆる有名大学の入試問題の英語は、とても観念的な内容で、その模範解答の日本語訳を読んでみても、とても興味を持てる内容ではありません。
そのような学習に耐えないと難関大学に合格することができないとすれば、確かに本音の自己主張などをしていれば、どんどん合格圏から隔絶されていってしまうことでしょう。かくして、日本の受験生は耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んで、合格を目指して内容の如何にかかわらず精励しなければなりません。
教える側の理論にしてみると、このくらいのことが理解できて日本語で表現できなければ、大学とは言えないということになります。問題は理解することではなく、理解したことを自分で加工して生活のなかで役立てることではないかと思います。もし、教える側が、理解に踏みとどまっていて、それを若者に強要するとすれば、これからの時代は私たち日本人は自己主張を積極的に学び、生活に生かしていく必要があるのではないでしょうか。
英語圏では日本に比べるとはるかに自己主張が認められています。先生も生徒と同じ目線を持ち彼らと対等に話をします。日本では最初から終わりまで立場が変わらないので、おのずと自己主張がしにくいのでしょう。
その場の雰囲気を理解して物事を円滑に進めることの得意な日本人ですが、雰囲気の理解が立場に限定されることなく行われ、そこにより活発な意見交換としての自己主張があることがこれからは大切ではないかと思います。

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