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ボーディングスクール留学 授業の違い

ボーディングスクールの授業は基本的に問答方式です。日本の授業の基本は講義形式ですから、授業の違いは、留学生にとってとても大きな精神的衝撃をもたすといっていいと思います。
日本の場合、授業で答えを先生から求められることはあっても、個々の生徒の意見を求められることは多くはありません。覚えること、知っていることは重要視されますが、それに対する生徒の意見を先生が取り上げて議論に発展したり、検証されたりすることはまず、ないと言っていいでしょう。それを授業中にしている時間がないのです。
ボーディングスクールの場合、授業運営責任者である先生は、大いに生徒の意見を授業に反映させます。その象徴として、オーバルテーブル(楕円形のテーブル)による授業があります。TABS加盟のボーディングスクールでは、程度の差はありますが、先生そして生徒同士が対峙できるこのテーブルを使って授業が行われるのです。
「議論や生徒の意見を授業に反映させて、授業が進むのか」という疑問が起きます。
当然、勉強する範囲は狭くなります。広範に覚えるのではなくて、そのなかのいくつかを選んで大きくズームインするわけですから、知識量という点では、授業を通じて学べることは日本に比べたらとても少なくなります。しかしながら、知識を生徒が押し付けられるとしたら、果たして生徒に対して、良い結果が生まれるのでしょうか。
学校の原点に戻りたいと思います。
授業で一番大切なのは何でしょうか。授業は誰のために行うのでしょうか。
答えは、生徒に出させるべきだと思います。
授業で一番大切なのは、そのテーマや題材に生徒が興味を持てるかどうかです。なぜならば、それが彼らのやる気に繋がるからです。授業は生徒たちのためにあります。
では、覚えるという作業はどうなるのでしょうか。それは、生徒が自分自身で取り組まなければならないテーマなのだと思います。何を覚えるのかは、先生やテキストの指示もあります。
授業で生徒たちの好奇心や興味を刺激できれば、彼らは自発的に動けるようになります。そうすれば、単純作業は彼らが自力で行うことができます。そして、授業をより有意義に、彼らの意思を中心に組むことができるのです。
ボーディングスクールの授業が完全なわけではありません。しかし、生徒の発言を中心に授業が行われ、彼らが授業で何かを学べる、あるいは学ぶと思えることが、授業のあるべき姿といえます。
覚えさせるための授業であるならば、生徒が覚えたいと思えるような理由が絶対に必要です。
つづく

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