留学コンシェルジュ

日曜コラム リスクを取る

高校生交換留学を専門とする友人からTake a risk behaviorの意味合いについて、
質問を受けました。
一般的に考えればリスクというのは、「危険」ですから、
それは、文字通り危険な行動ということになります。
しかし、私の友人は、リスクテイキングの意味を、「チャレンジ」として
考えていました。その裏付けとして、
私にネイティブに確認をしてほしいというのです。
留学全般について広い知識を持つ友人は、
留学をしたくてもできない理由の筆頭についても私に尋ねました。
その答えは「お金がないから」なのだそうです。
しかし、彼は実は「お金がないから留学できないのではない」というのです。
留学というのは、将来の自己に向けての投資であり、積極的な意味で
将来の自分をイメージすれば、その付加価値は留学費用の数倍、
いや数十倍、数百倍になるというのです。すなわち、
留学は失敗するかもしれないというリスクを取れば(テイク)、
自分に対するチャレンジとして、
留学はかけがえのない自己の精神的財産となる可能性大ということです。
留学はぜひやってみたい、「でも・・・」というできないことの理由づけから
脱却して、risk taking behaviorであるとしても、留学にチャレンジする、
友人は、その夢を若い世代に託しているわけです。
彼は、主に日本の高校2年生をアメリカの公立高校に
1年間サポートする仕事をしています。
高校1年間を海外で過ごすというのは、大学受験を中心に考えれば、
とてもリスキーなことかもしれません。
この1年間は、受験のための準備ができません。
そこで得られるものは、異文化体験によるその理解であり、
受験に特化した英語力ではありません。
一般的には、留学すれば英語が話せるようになる、それイコール受験英語
対策および実践英語力獲得というダブル効果が期待できると思われがちですが、
英語でのコミュニケーション力が格段にアップしても、読書力や英語理解力
を高めるためには、それに特化した相当の学習量が必要です。
一般的には、1年間に限定された高校2年時の留学では、
現地での生活への適応→生活習慣などの文化理解→学校での学習に対する
適応という経緯をたどります。
留学生には日々乗り越えるべきいろいろな障害がありますから、
英語理解だけに特化して集中的に学習するだけの時間は簡単には
確保できないというのが現実です。
だから、留学は大学になってからなのでしょうか。
テイク・ア・リスク、その精神を身につけるのに、年齢制限はありません。
ぜひ、若いうちから、失敗を恐れず、チャレンジできる精神的タフネスを
これからの日本を担う世代には持ってほしいと私は願っています。

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