日曜コラム Smith College-親切な日本人留学生
セブンシスターズと呼ばれているアメリカ女子大学の名門、
スミスカレッジでとても親切な日本人留学生に出会いました。
学校訪問の予約時間に遅れ、地図を片手に施設見学をしていたところ、
「日本の方ですか」と声をかけられました。
彼女は、日本からの留学生で折よく授業を終え、寮に帰る途中だったそうで、
快く私たちのツアーガイドを引き受けてくれました。
寮やクラスルームを案内してくれるだけでなく、スミスにおける日本人留学生の
実際も聞くことができ、This is more than a tour.といった状況に
私が案内した中学留学のファミリーも喜んでくれました。
スミスカレッジの日本人留学生数は6名だそうです。
すべての人が、中等教育までに海外での生活を経験しており、
日本で高校まで教育を受けて、スミスに入学した学生はいないそうです。
TOEFLは100点、SATは受けずにACTでの受験だったそうですが、
ACTの点数はスミスの合格者の平均点を下回っていたそうです。
彼女によると、エッセイの出来が良かったので、合格したとのことでした。
それを確認する客観的な情報はありませんが、ガイドマップを見ながら、
キャンパスを歩いていたアジア人のビジターに気さくに話しかけ、
助けてくれるその精神は、スミスの目指す人間像と一致すると思います。
彼女だけでなく、先生やスタッフも私たちに声をかけてくれ、
親切に道案内や質問に答えてくれました。
スミスでの日常を彼女に聞くと、学生たちはおおよそ熱心に勉強するとのこと。
それが刺激になって、彼女も必死に勉強して
クラスの学生たちに遅れを取らないようにしているそうです。
将来の希望は、国際機関で仕事をすることだそうで、スミスでの学習は、
その基礎となると本人は語ります。
日本を出て教育の機会を異文化に求めることが、
これからの日本の教育にとても良い影響を及ぼすのではないかと思います。
それが中等教育、あるいは高等教育であっても、
また単年であっても、チャレンジの精神を養い、
異文化に順応することは、必ず、チャレンジャーの将来を
明るくするのではないでしょうか。