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教育のパラダイムシフト 小学・中学・高校留学

パラダイムを辞書で引くと、最初に模範,典型とあり、つぎに「一時代の支配的考え方を規定している科学的認識体系または方法論」とあります。すでに日本の時代は、生産力と技術力を生かして、作れば世界に売れたという産業の時代から、情報が優位に展開するする時代へと変化しています。しかし教育の枠組み、特に初等、中等教育は産業の時代のものから何ら変化をしていません。
情報化の時代に、これからの社会の変化を多くの人が感じています。バブル以前は日本が世界に向かってどんどん出て行った時代でした。世界のあちこちに生産工場が出来て、多くの社員がそこに派遣されました。日本の基幹産業を支える会社には、外に出る社員家族のための教育コンサルタントがいて、その家族の子どもたちの小学校から大学までに教育相談をしていました。
ところが、1990年になって突然のバブル崩壊。
ジャパンアズナンバーワンがあっという間に成長の坂道を転げ落ちて、韓国や中国との国際競争に勝てなくなってしまいました。それまで日本の経済成長を支えていた会社を支えていたのは、素直で文句も言わず家庭を犠牲にしてまでも良く働いてきた教養と良識のある社員の人たちでした。
バブル崩壊前は、会社および国が社員の会社への献身的奉仕と任務遂行の代償として、退職した後の生活はある程度保障されていました。ところが、今、その社会保障のシステムを信じて疑わない人が果たしているでしょうか。
それを敏感に察知して、生き残りをかけて改革を迫られているのは大学です。少子化と既存の社会システムの崩壊で今までの大学教育では、定員割れから閉鎖までの年限は簡単にシュミレーションできると思います。
ところが、高校以下の教育機関においては、生き残りをかけての取り組みは大学と変わらないもののその方法は、基本的にどれだけ多くの生徒を偏差値の高い大学に入れることができるかということではないかと思います。
本来なら教育は希望や夢の実現のための手段であるはずのところが、面白くもない勉強を継続する忍耐が子どもたちには要求されています。彼らの好奇心は、受験という目標のために整流され、それを受け入れられない子供たちは、受験というラインからの離脱を余儀なくされてしまうようです。
つづく

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