留学コンシェルジュ

留学2年目、英語力を伸ばすために

意欲のある生徒に勉強を教えることは、教える側に喜びと意欲を与えてくれます。勉強が決して一方通行ではなく、コミュニケーションの産物であることを強くお互いに認識させてくれます。
教わる側も教える側も人間ですから、機械のように規則正しく学べるものでも、データを処理できるものでもありません。その相互がお互いに良いエネルギーを出しあい、刺激し合い、良い結果に導かれるためには、どちらにも果たさなければならない役割というものがあると思います。
留学初年、7年生の生徒とのスカイプによる英語学習をテーマにして年末、年始のブログの一部とさせていただいています。今日がその生徒との日本での英語学習の最終日でした。今日のテーマは70年代に台頭した男女の機会均等の考え方がいかに英語の語彙や表現に影響したかでした。個人的には懐かしいテーマです。
ChairmanがChairあるいは、Chairpersonとなり、MissとMrs.の区別がなくなるMs.が用いられようになるとともに、おおよそ男性代名詞で表現されていた職場や学校での指示文にもstudent、assistant、personが多用されるようになったというのは具体的で中学生レベルでも容易に理解できますが、neutral words、third singular pronoun、feminismなどの語彙は中学生には難しいことがらでしょう。それでも、本人は「やります」という明確な意見表明をします。
教材を大学受験上級から初級に変えるだけでもだいぶ違うと思うのですが、本人は今のままでいいと言います。
このようなやる気をたとえばスポーツに例えると、10000メートルを40分で走っているのを30分までにするような状況です。
あるいは、錦織圭選手、彼の世界ランキングを上げた去年の伸びのような強烈な意欲と似ていると思います。
言葉使いや表現は7th(中学校1年生)グレードレベルであっても、その内容や主旨は間違っていないことが多く、これは鍛えればどんどん伸びるという意識を教える側に刺激として与えてくれるのが、今私が指導している生徒の素晴らしさです。
私は、錦織選手におけるマイケル・チャンコーチの指導を彷彿します。本人が持っている能力を見抜き、それを最大限に引き出すために何をすればいいのかを有能な指導者はしっかりと理解していると思います。
意欲のある生徒には、それなりの機会をというのがボーディングスクールの教育です。そして彼らはすべての生徒が意欲を持ちうると信じています。私もその精神を持って生徒を指導します。彼らの意欲はこれからの世界を作る貴重な財産です。

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