留学コンシェルジュ

ホームシックへの対応-1

今年留学した生徒たちにとって、もうすぐ前期が終了します。ボーディングスクールの主な行事として、10月のペアレンツウィークエンド、11月の感謝祭、そして冬休みを迎えるわけですが、おおよその生徒は、混沌の時期を乗り越えて、安定期へと向かっていると思います。
しかしながら、彼らの今までの学校での道のりは決して平坦ではありません。貸したら返ってこないという英語圏の子どもたちのいい加減さを学び、NOと言うことの大切さと勇気を実感したことでしょう。そして、今でもNOを言えない留学生はたくさんいると思います。
学業に関しては、日本的なひたすら集中して覚える勉強が消えてしまい、慣れないリサーチや資料集めの要領がつかめないばかりか、何を先生が生徒に課題として出したのか、あるいは宿題は一体なんなのかさえ解らない日々から漸く解放されつつあるといったところでしょう。日本であれば、勉強のための時間は自由に取れたのに、ボーディングスクールでは、勉強する時間さえも自由にはできません。幾重にも重なるプレッシャーや問題に悩んでいる留学生もたくさんいると思います。
ルームメイトの問題も捨て置けません。「どうして私ばかりが部屋をきれいにしなくてはいけないの・・・」、「音楽のボリューム下げて」、「もういい加減、寝てください」、「私のものこれ以上、使わないでください」、「冗談を英語で言うのはやめてほしい」などなど、ルームメイトから何も学ぶことはないと思っている留学生も多いことでしょう。そのくらいならまだいい方で、ルームメイトを変えてほしいというのが、多くの留学生の本音かもしれません。
さて、留学当初の混沌を乗り切るために日本からのメッセージとして大切なことの筆頭は、留学生を孤立から防ぐことではないかと思います。ボーディングスクールには、ホームルームはありません。その代わりに、担当の先生がいます。その先生(アドバイザー)は週に一度、個々の生徒とミーティングを持ちます。また、多くのボーディングスクールで、気の利いた上級生を留学生の世話役としてつけてくれます。それが英語圏のサポートの基本なのですが、日本人留学生はボーディングスクールのお世話機能を上手に使うことができません。
つづく

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