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合格後に不合格-2 ボーディングスクール留学

<前日のブログより続きます>
受験した大学あるいはボーディングスクールから合格を受けた後、入学を確定するために学校が要求する授業料の一部金を預け金(デポジット)として支払い、進学準備完了となります。
しかし、その後の最終成績送付時に、合格先校の要求する成績が取れず不合格という事態に見舞われた時、合格の有頂天から真っ逆さまに不合格の憂き目をみる生徒がアメリカの受験制度のなかではあり得ることです。
その場合、「不合格」の判断は覆らないのがアメリカの常識です。
このような非常事態になった時にどのように対処するかですが、アメリカの入試では複数の学校への出願が一般的ですから、他校への入学を検討することになります。あるいは、それからでも間に合う学校に再度、出願をし直すことになります。アメリカの場合、共通願書によるオンライン出願であれば、1校への出願も10校への出願も手間は同じですから、「不合格」のショックから素早く立ち直ることがきわめて重要です。
合格から不合格という非常事態にもし陥ってしまった場合、それをどのように受け止めて、対処するかで受験生の未来予測でできると思います。
受験生にはその次にやるべきことが合格校から通知されます。その中に最終成績の提出が義務付けられていて、その成績がD以下であれば合格取り消しが明記されています。それを見落すのは、受験生の不注意と言わなければなりません。
理不尽ともいえる土壇場の逆転劇は、受験生ならずとも、社会に出れば誰でも経験する世の中の出来事です。理不尽、不条理、想定外など、こころと身体に激痛が走るような事態になったとしても、それを乗り越えることで人は成長していくと思います。
留学生にしてみれば、思わぬ油断から階段を踏み外して、転落してしまいましたが、本人の命までも奪われることではありません。また、問題の本質は本人の油断にあったわけですから、改善すべき点も明確です。であるならば、人生での貴重なレッスンがこんな早期にできることに感謝してもいいとは思えないでしょうか。
これから中学、高校、大学への留学を目指す皆さん、異文化の楽しさだけでなく、怖さも同時に体験してください。一つひとつの失敗が、あなたたちの未来へのかけがえのない財産であることは間違えありません。なぜならば、そのような体験故に、あなたは人として大きくなれるのですから。

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