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タイムマネジメント2 ボーディングスクール留学 

<前日のブログに続きます>
小学校を卒業してすぐに留学した生徒はボーディングスクールの生活に戸惑いながらも1-2ヶ月程度で順応するようになります。「そんなに早く・・・」と思われるかも知れませんが、今の時期に9月から留学した新規の生徒に留学生活を尋ねるとおおよそ大変な時期が最初の1か月くらいであとは、周囲の声が「聞こえるようになる」と言います。
英語が理解できるようになるということは、留学生たちがひたすら机に向かって英語を学習した成果ではありません。最初の1か月くらいは、おそらく勉強しようにも何をどのように勉強していいのかさえもわからないというのが、中学留学生の現実です。それでも時間は過ぎていき、生活のなかから自分の必要な言葉から覚えていくわけですが、「英語のシャワーを浴びる」という表現は当たっていません。
シャワーを浴びただけでは、英語は覚えられないと思います。英語を習得する最大の要件は、困ることです。聞くことができないと困る、話すことができないと困るというニーズから英語学習はスタートすると思います。
日本での彼らの生活のなかで、「困る」ということがあるでしょうか。困って、自分で考えて、対処するということがどれ程にあるでしょうか。
タイムマネジメントの要点は、自分マネジメントと直結していると思います。やることの優先順位が決められなければ、時間の分配はできません。何をいつまでにしなければならないということがいくつか重なっている場合、簡単なことからやっていくのか、あるいは難しいと思われることから始めるのかなど、自分で考えることの率先性がなければ、どうにもなりません。
中等教育時代の留学は、タイムマネジメントを「学ぶ」のではなく、「身につける」あるいはそうせざるを得ない環境があります。それが彼らを精神的に自立させていきます。
先日、あるボーディングスクールのスタッフが日本とアメリカの学生の精神年齢の違いを話してくれました。結局のところ、日本の学生はタイムマネジメントや自分マネジメントを真剣に考え実行するという機会を大学生になるまで与えられないのではないかと思います。今まではそれでよかったのかもしれません。すなわち、組織のなかの一員として、自分の役割が与えられて、それをしっかり実行していれば、組織が面倒を見てくれたわけですから。しかし、そのような社会環境はこれからの時代望むべくもありません。
つづく

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