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その6 留学の必要性

<土曜日のブログに続きます>
ボーディングスクールの多様性は、アメリカという国の縮図のようでもあります。多国籍の生徒を積極的に受け入れ、他州の生徒も大歓迎です。それでも、同州の生徒がかなり多いのです。
学校を経営する人たちも積極的に多様性のメリットを強調し、グローバル時代の流れに同調するように国内他州はもちろんのこと世界に生徒募集のマーケットを拡げています。アジアの国々を訪問するTABS(アメリカボーディングスクール協会)ツアーも15年以上も続いています。
日本の文化では、中等教育のなかではボーディングスクールのような多様性は生まれません。多様性を尊重することの重要性は日本でも認められていますし、企業社会のなかでは、生き残りをかけて多様化に取り組んでいます。車内言語を英語とすることもコミュニケーションの多様化を促進するということになると思います。しかし、教育の世界では、多様化はそれを認めても、アメリカやイギリスのボーディングスクールように海外からの入学希望者が中学、高校レベルでこれから増えるとは到底考えられません。
日本だけでなく、英語圏の国々を除いては、積極的に中等教育機関が留学生を募集するという活動は見られません。やはり、英語という世界で通用する言語の力は他を圧倒していると思います。
言葉を学び、異文化を理解し、そこで学ぶ人との人間関係を築くという作業は、これからの世界を考える時、日本の教育においては、最高に優先順位の高いことと思います。それをいつ、どのように実現化するかですが、具体的な方法論になるとなぜか、大学入試対策という壁に阻まれ、英語学習も話せる英語ではなく、読み書きのみが重視されて、結局は6年間でなにも獲得できていないというのが、現実ではないかと思います。
多様性への理解、問題解決力、プレゼン力、ディスカッション力など、これからの教育に欠かせない力を大学に行くまでに完成し、大学では社会に出る準備を徹底するということを考えれば、日本の教育環境においては、中学、高校時代の留学がより具体的に、現実的に検討されるべきではないかと私は強く思っています。

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