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その5 留学の必要性

<前日のブログに続きます>
ボーディングスクールでの先生やスタッフの入れ替わりが多いなかで、母校に定着する人もいるのが、ボーディングスクールの人事の実際ですが、そこで勉強する生徒の多様性もアメリカ、ボーディングスクールの大きな特徴です。
すべてのボーディングスクールで多様性はたいへん尊重されます。自分と違った考えを受け入れ、そこに新たな方法や価値観を見出し、認めて学ぶことは、彼らの学習プロセスの根本をなすものといっていいと思います。
北米のボーディングスクールでは、いずれの学校も10か国から20か国からの留学生が学んでいます。世界から生徒を引き付ける魅力がある学校というのが、ボーディングスクールのプライドにもなっていますが、近年、アジア、特に中国、韓国からの志願者の増大に多くのボーディングスクールが対策に乗り出しています。
主要なアメリカ東海岸地方のジュニアボーディングスクールは、ローリングアドミッションといって、出願締め切り日と合格発表日を特定せず、出願要項がすべてそろえば、適宜合否を発表する方式を取っていますが、中国、韓国からの出願があまりにも多いために、この2か国からの出願者については、ローリングアドミッションを適応しなくなりました。1月15日に締切日を定めて、3月に一斉に合否を発表するというオーソドックスな方式に変えています。
ボーディングスクールでは、英語を学ぶだけでなくて、10数か国の文化や習慣も知ることができるわけです。もちろん、それは本人が異文化に関心を持ち、世界に目を向けなければ、到底達成できることではありませんが・・・。
さらには、これからの国際社会で必要とされるさまざまな能力を身につけることができます。世界ランキングの100位以内にある高等教育機関がボーディングスクールのある地域は豊富にあります。さらに一部のボーディングスクールでは、それらの大学の施設を使って授業や体育活動も行っています。
そのような柔軟な着想、発想と行動力がボーディングスクール教育にはあります。
日本では、バブル経済がはじけて四半世紀が過ぎたあたりから、国際化というテーマが中等教育の世界にももたらされるようになりました。それまでは、個人が行っていた高校での1年間だけの留学も、今では多くの中学、高校で学校が率先して長期、短期の留学希望者を募っています。
その中から少しでも多くの生徒が英語圏の教育の多様性という概念を吸収してくれたらと思います。
つづく

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