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その3 留学の必要性

<前日のブログに続きます>
学びの環境が整って、「なぜ、どうして」という子どもたちが本来持っている好奇心を中心に教育を組み立てれば、暗記すべきことがらなどもすんなりとこなせるようになるというのが、昨日のブログの要点でした。
そのための学習環境とは、生徒の意見が授業に反映される、人の意見も聞き、自分と比較するというディスカッションが授業で成立する、先生が学びのテーマを決めそのためにクラス全体をリードする、というようなことが成り立たなければなりません。そうするとクラスは少人数にならざるを得なくなります。
では、自分の意見表明ができ、議論ができるクラス人数とは何名くらいが限度になるでしょうか。15名以下のクラスが理想であると思います。それを実践しているのが英語圏のボーディングスクールです。
ボーディングスクールは、生徒があって初めて成り立つと経営陣は考えています。生徒を中心に考えると、学習環境や生活環境が常に魅力的でなければなりません。そのための努力が北米のボーディングスクールでは恒常的になされていると言っていいと思います。寮生活で生徒から苦情が出れば、学校運営スタッフは改善を考えます。古い寮は順番に新たなものに建て替えられています。教室にしても、実験施設、実技施設、IT設備、工作施設、運動施設など、ボーディングスクールでは常に古いものが新しいものへと、取って代わっています。
日本の学校はボーディングスクールほど頻繁に学校施設の工事がおこなわれているでしょうか。生徒が心地よく学べる環境よりも結果が大事と考えられなくもありません。もちろん、結果を出すのは生徒ですから、すべては生徒のためという理屈は成り立ちますが、それにしても、何十年にもわたって教室の形が変わらないのは、不思議ともいえます。どこもみな正方形に近い四角形で、学年ごとに教室が各階ごとにズラッと並んでいます。クラスの人数もおおよそ40人です。先生は生徒に相対する形でボードに板書をします。
私立も公立も木と金属パイプでできた机を使っています。みな類型的ですから、どの学校のどの教室も、みな同じに見えます。それでは、生徒の個性の出しようがないと思います。
つづく

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