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♯1 教育とは何でしょうか

教育とは一体何かということをいつも考えています。
夏休みに南太平洋のある島を訪れ、教育に関するとても重大なヒントを得ました。
その島には、太平洋戦争の爪痕がありました。
ホテルが立ち並ぶ遠浅のプライベートビーチ、
ビーパラソルが立ち並び、乳白色の砂の海岸に、
太平洋戦争時に作られた壕がそのまま残されていました。
島の周囲をドライブすると、整備された海辺の公園には、
Warの文字が刻まれています。
「太平洋戦争を忘れない」、アメリカの意思がそこには感じられました。
日本からジェット機で3時間半、アジアから多くの観光客を集める
島ですが、そもそも、そこに住んでいた人たちは
ミクロネシア、ポリネシア、メラネシアと
呼ばれる南太平洋の先住民族の人たちに他なりません。
私が不思議に思うのは、日本とアメリカが南太平洋の島々で
激戦を繰り返していた時、そもそも住んでいた人たちは、
日々をどのように過ごしたのかということです。
想像するに、先住民の人たちは、おそらく
戦闘地域とは全く異なる内陸に避難したと思いますが、
戦争後の彼らの日常は、悲惨なものであったことでしょう。
戦争によって、蹂躙されてしまった先住民たちの苦しみと悲しみを思う時、
戦争を繰り返してはいけないということを強く感じます。
私は教育のコンサルタントとして、これからの若い世代に希望、夢、生き甲斐を
もって生きてもらいたいという趣旨のもと、この仕事を続けています。
私が夏休みに、太平洋戦争の爪痕の残る島でみた現実は辛いものです。
靖国神社で見たゼロ戦の解説に、
「(当時)世界一の戦闘機」といった表現がありましたが、
性能を犠牲にしても、パイロットを守ることを
優先した欧米の戦闘機を実際に見ると、複雑な気持ちにならざるを得ません。
なぜ日本はアメリカを相手に戦争をしたのだろう。
そのグランドデザインはどのようなものだったのだろう。
それを中等教育時代に学校で学んだはずですが、
回答はすぐには思い浮かびません。
これからの世代が、未来の日本を作るために、
歴史は、覚えるのではなく、考えなくてはならないと私は考えます。
覚えるよりも考えるところに教育の根本があるように思えます。
教育の場と機会はなるべく広く、大きく多様になればいい、
自身の夏休みに感じました。

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