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ペアレンツウィークエンドについて - ボーディングスクール留学

9月上旬に新学期が始まり、1か月半ほどしてほとんどのボーディングスクールでペアレンツウィークエンドという週末行事があります。新入生たちが新たな寮生活に適応しようと悪戦苦闘している時期に、アメリカではあえて親を学校に招待し授業参観をはじめとして、スポーツやアートなどのイベントを親に公開します。11年生、12年生は、進学相談も個別に設けられます。
日本では、主に大学での話だと思いますが、「五月病」と呼ばれる新入生の無気力状態を形容することばあります。五月は英語でMay、病気はillで、これを語呂合わせでメイル(滅入る)とは、おそらく受験生が生み出した冗談だと思いますが、この時期、一般にはこの状態から抜け出すため、あえて親は子どもと連絡を取らず、彼らの自主性と環境適応力に期待するというように考えられているようです。
日本とアメリカの文化の違いをここに明確に見ることができます。
アメリカだけでなく、欧米一般には、個の確立が日本よりも早くなります。したがって、中学、高校での寮生活は、すでに子どもたちが自主独立の道を歩み出しているわけですから、親はそれを応援するという立場になります。最初のうちは、寂しい、辛いこともあるだろうから、そんな時こそ、親が駆けつけて、学校での時間を共有する。必要であれば、日曜日は子どもを連れだして美味しいものも食べさせてあげるなど、物理的、精神的に子どもを親は鼓舞して、寮生活に戻します。
日本の場合、もしこれをそのまま実行したとすると、寮生活に戻らないのではないかという一抹の不安が残るのではないでしょうか。故に、親はじっと我慢する。子どもが寂しさや辛さを発信してきても、あえて無視する、そしてこころの中で「頑張ってね」という。なんとナイーブな、なんどセンチメンタルなことでしょう。
日本語で説明するとこのようになるのですが、おそらく、これを英訳しても英語圏の人々には、意味が通じないのではないかと思います。なぜ、子どもの寂しさや辛さを無視するのか、なぜそれを親として受け入れてあげないのか、もし子どもが「寮に帰らない」と言ったら、親として毅然として「寮に戻りなさい」と言えないのか。
今年も何組かの保護者の皆さんがペアレンツウィークエンドに出かけます。学校内外でのわが子との時間が、彼らに明日に向かう活力を与えてくれることを期待します。

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