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祝優勝 錦織圭選手 ジャパンオープン

昨日行われたテニスのジャパンオープンで錦織圭選手がカナダのラオニッチ選手を
7-6、4-6、6-4で破り優勝しました。
錦織選手にとって日本はいわばホームですが、本人としては、
大きなプレッシャーとの戦い、すなわち自分との戦いだったと思います。
そのプレッシャーとは、優勝を当然のことのように期待されるということです。
USオープンの決勝の時と同じようにならないように、
錦織選手は必死に自分に言い聞かせたと思います。
今回対戦したラオニッチ選手は、USオープンの決勝、チリッチ選手と同様に
強烈なサーブの持ち主です。調子に乗ると、相手のサービスゲームを
ブレークするのは、至難の業になります。
緊張とプレッシャーから自分の持ち味である機動的な展開に持ち込めずに、
ミスを重ねて、相手に優位にサーブを打たせてしまう。
体格とパワーで勝る相手で一番怖いのは、
ファーストサーブでエースを連取されることです。
ファーストサーブはセンターとサイドに打ち分けますが、
センターへのファーストサーブは220キロを超えますから、
動物的感覚で球にくらいつき、相手コートに返すしかありません。
また、センター、サイドともに予測が必要で、それが外れれば、
センターはどうにか反応できても、サイドは取れません。
2メートルに迫らんとする相手のファーストサーブが入り出すと、
その半分は取れません。相手のサービスゲームは30-0からのスタートといっても
過言ではないと思います。
サーブに圧倒される状況が完全に作り出されてしまうと、
打ち合いでもミスをするようになります。
一つミスをするごとに、雑念が増し、自分の持ち味が消えていきます。
結果として、集中力を欠き、勝利への執念がぼやけ、
自分の攻撃パターンの何をやってもうまく行かないと悲観的になります。
おそらく、錦織選手はUSオープンでの轍を踏まないように
細心の注意を払ったと思います。
しかし、第2セットを4-6で落としたときは、危ない展開でした。
おそらく、本人は良くない方の展開に押されつつあったと思います。
しかし、第3セットで彼は、限界を超えるような力を見せます。
恐怖心を克服し、雑念を払拭し、ボールを打つことにすべてを集中して、
当たり前の自分を取り戻しました。
最後は、ラオニッチ選手が何でもない逆クロスのフォアハンドを
ネットするという相手のミスで決着が着きました。
錦織選手は、優勝後の涙について、
「また一つ壁を破れたうれしさがこみ上げてきた」とコメントしています。
これからも、いくつもの壁を越えて錦織選手には世界に雄飛しもらいたと思います。

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