留学コンシェルジュ

日曜コラム 留学コンサルタントを振り返って

留学コンサルタントという仕事に従事してきました。
振り返ってみると33年が過ぎていました。
自身の学生生活の最後をアメリカで終えた時は、
「これからどうなるのだろう、日本で社会に適応できるだろうか」
などと、かなりの不安を抱いて帰国したのですが、
私の留学手続きをしてもらった会社の社長さんとのご縁で、
留学のコンサルタントとなり、それ以来33年間、この道を歩いてきました。
コンサルタントになった理由は、自分の知識と経験がそのまま生かせ、
面白いと思ったからです。
実際に、この仕事では一つとして同じケースはありません。
やることは多岐にわたり、一件ごとに学習があり、発見もあります。
今でも面白いという考えは変わりません。
コンサルタントになって初めの10年間は、日本が絶好調の好景気でした。
80年代、中等教育時代の留学と言えば、高校生の交換留学(1年間限定)が主力で、卒業を目的とした留学は例外でした。
また、その頃から留学をする一般の人たちも増えましたが、
私たちコンサルタントは、手続きが主体となる成人の留学から、自然と
行ってからもサポートが必要となる中等教育期間への留学に特化していきました。
今のようなインターネットが無い時代でしたから、学校情報が極端に少なく、
現地の学校の実際を見るために、しばしば学校見学に出かけました。
自らアメリカでの留学経験もあり、英語に不自由することもありませんでした。
また、訪問先では、校長先生自らがきわめて珍しい日本からの訪問者を
歓待してくれるなど、今思うと「ありがたい」経験をさせていただきました。
しかし、不思議なことかもしれませんが、その時代、すなわち80年代は、
アメリカの中等教育機関に感動するということがありませんでした。
一つには、テンスクールズなど世界から評価されている学校に
生徒をお世話することもなく、プロテスタント系の私立高校に多くの留学生を
お世話していたからだと思います。
自分の留学経験とお世話する留学生の行く先の「学校」の環境が類似していて、
おおよそは自分で把握できる範囲のなかで学校生活、学習が行われていました。
学校とのやりとりは、至急の場合は国際電話で、一般的にはエアメールでした。
今から考えると、レトロな時代といえます。
(つづく)

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