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その5 グローバル社会と相互理解

<前日のブログに続きます>
これからの大学入試のグローバルスタンダードは、学力と自己主張、そして個人特性という3点での評価が基本になっていくと思います。
日本の場合、学力が合否のための評価の重点的な対象となっていて、自己主張や個人の特性などは、さして問題になりません。学力を徹底的に追求していくことが、そもそも本人の自己主張の基本を作るともいえるし、試験での高得点がその人の特性であるということなのでしょうか。
それとも公平に合否を判定するための受験者同一条件による試験という論理でしょうか。いずれにしても、世界の入試スタンダードが日本式、すなわち年に1回の入学試験になるという仮説を立てたとして、それを支持する人は日本人の中でもきわめて少数ではないかと思います。
また、グローバルスタンダードの学歴というのは、即戦力を基本として、社会的応用性や実用的な知識などによって構築されていると思います。すなわち、高等教育4年間のみならず、その後の大学院などによる専門的、かつ実用的な知識の獲得も重視されると思います。
すでに、企業が新入社員を教育する時代ではないと思います。最初の3年間ほどは先輩社員に密着してそれぞれの企業文化を徹底して吸収し、企業におけるたて社会構造をきっちりと学び、すべてはその基礎のもとに、自分の立場を認識してその役割を全うするという会社のあり方では、世界マーケットの進展およびそのニーズについていけるものではありません。
これからの日本は、たえずアメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアの経済のバランスのなかで対処が求められます。それ故に、社内公用語は英語という企業が出てきます。自分たちが決めたことは、日本だけではなく、他の国の人々にも伝えなくてはいけないので、手間を省き、正確に情報を伝達するためにも共通言語を決めたほうがうまくいくということではないかと思います。
言語が統一され、情報伝達が合理的かつ正確になるための背景には、相互理解が必ずあります。情報を理解する人たちの文化が異なる場合、受け取る側の心情をいかに理解するかによって、そこから生み出される物理的、知的プロダクツの品質はより向上することは間違えありません。
そのために、中等教育における学習視野の拡大と個人のグローバル社会への取り組みがこれからの日本を支える基準になるのではないでしょうか。

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