留学コンシェルジュ

その4 グローバル社会と相互理解

<前日のブログに続きます>
留学して半年から1年の間に、その環境を「アウェイ」の状況から「ホーム」へと転換できるところが、中等教育機関への留学の最大のメリットといえると思います。グローバル社会でとりわけ問題にされているサバイバル力や適応性、応用力など、いわゆる生きる力を発揮できることに、本人も親も驚くといっても過言ではありません。
問題は、2年目以降、生活の安定が得られてからの学力向上にあります。いくら英語が聞けて、話せるようになってもそれと、学校の宿題や課題をこなしていくことは、全くの別問題と言えます。
追いつめられれば、誰でも自分を守ろうとします。そして、そのための具体的な方法をぎりぎりの状態から学習しようともします。したがって、文法を知らなくても、英語は生活の道具として、身につけられます。
次のステップとして、学習力を向上させて、成績を上げていくためには、かなりの克己心が必要です。前日のブログでも書いたように、ボーディングスクールにおいては、自分の好きな時に、好きなだけ勉強をするということができません。日々の生活はかなりコントロールされています。その生活に順応して、さらには学業的に良い結果を出すためには、短期的目標だけでは、不十分なのではないかと思います。
日本では、小学、中学、高校とわき目も振らずに学習に集中しひたすら学習に明け暮れて、勉強統制を勝ち抜いた生徒が学力にものを言わせて、大学入試を制覇するというパターンが今でも成り立っていると思いますが、この方式は、ボーディングスクール教育には全く当てはまりません。
すくなくても、自分のやりたいこと、好きなこと、将来設計、希望、夢などを理路整然と説明できなくてはいけません。説明の方法は、もちろん文章と口頭の両方です。
なぜ、大学に入学したいのか。そこで何をどのようにしたいのか。そのために何を高校でしてきたのか。将来の夢や希望はなにか。すなわち、人生設計はどう考えているかなどを文章で表現できることが世界の難関大学入学のためには、必須となるわけです。もちろん、日本的発想であれば、そのための書き方の徹底した訓練を予備校で行うことになると思いますが、英語圏では、日本のように予備校文化は発展していません。
(つづく)

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