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その5 ディスレクシアへの対応

<前日のブログに続きます>
ディスレクシアのみならず言語系、行動系の学習不適応および学習困難な生徒に対する援助の仕方に日本の学校とアメリカのボーディングスクールの明確な違いを見ることができます。
第一にボーディングスクールの場合、それぞれの学校がそのような生徒に対してどのような対応をしているかという情報がきわめて明確に公開されています。Gow Schoolはディスレクシア系の生徒のためのボーディングスクールということを前面に打ち出しています。またTABSのボーディングスクールリストを見れば、各校のサポート内容が示されています。
日本の学校の場合、私立公立を問わず普通科の中学、高校でディスレクシアやADD、ADHDなどに対する支援を明示している学校はないと思います。一方でIBプログラムを持つ私立高校はそれを明示しています。すなわち、大学進学にプラスに働く要素は公示され、大学進学にプラスでない要素は排除されるのではないかと思います。さらには、なるべく偏差値の高い大学に入学するために有利に働くことについては、積極的に取り組みますが、不利に働くことに関しては非公開のうちに、対応がなされているのが現実ではないかと思います。
第二に、ボーディングスクールの場合、ディスレクシア系の生徒に対する先生方の対応が積極的であるとともに、生徒の問題解決のために先生方も勉強、研究をしています。また、良い所を伸ばすというという方針に基づいて、生徒たちの隠れた才能を発見することに努めるとともに、スポーツ、芸術、音楽の分野での活動も怠りません。ボーディングスクールがこれだけ積極的にディスレクシア系の生徒のお世話ができるのは、1クラスの生徒数が10名~15名という少人数制によるところが大きいと思います。
日本の学校では、読むこと、書くことに問題があれば、自力で克服するしかないのが現実ではないかと思います。ひとクラス40名という単位にあっては、個別の学習問題に担任の先生が取り組めるはずもなく、ディスレクシアという問題を日常の学校生活のなかで解決するのは極めて困難です。「学習スタイルの違い」ということを認めるとしても、日常の授業や試験の内容をディスレクシアの生徒だけ特別扱いはできません。
第三に生徒同士もボーディングスクールにおいては、ディスレクシアへの理解があります。日本では、学習スタイルの違いのために、もし授業が滞るようなことがあれば、いじめに発展しそうです。
ディスレクシア系の学習障害の他、ADD、ADHDなどの行動系の学習障害への日本での取り組みはまだ始まったばかりといえるのではないでしょうか。それに対してボーディングスクールのこれらの学習障害への取り組みは数十年の歴史があり、今でも発展し続けていると言えます。日本の学校もボーディングスクールの学習障害への取り組みで良い所は積極的に取りいれることがでないでしょうか。少人数制は無理にしても、課外でのそのような生徒へのバックアップは出来ないものでしょうか。それによって救われる生徒はかなりの数にのぼるのではないかと思います。
これからの日本を担う若者を育てるために、学習障害への取り組みは必要なことと思います。

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