留学コンシェルジュ

ハーバードに行かせよう―その10

ハーバード大学への入学を目指し、中学校1年生から留学を開始した生徒の初年度について述べています。その生徒に私が直接英語を教えることで、留学に必要な英語をどのようにして生徒に学ばせるか、その要点を自ら知ることができました。
その基本は、読書にあると思います。
英語圏の学習は年齢を増すごとに、その負担が増してきます。もちろん、それに伴って学習内容も高度に専門的にそして深くなっていきます。すなわち、情報量がどんどん増えていくわけです。それを的確に処理できることが学習の基本です。そのために、読書は欠かせない要素だと思います。
日本の受験教育においては、テスト対策が中心に行われるため、それだけに集中するのであれば、本を読む習慣は二の次になってしまいます。読書感想文が試験に出ることもなく、試験ではもっぱら論説や小説などの一部を掲載してそれに対する質問に終始しているからです。
もちろん、英語圏においても、SATやTOEFLなどの試験ではその方式がとられます。しかし、日本との決定的な違いは、テストの点数の重視度です。すなわち、日本では、入試テストの点数が合否を決めるほとんどの要素であるのに対し、アメリカではテストの点数の合否に占める割合は半分以下というところです。
なぜ、このような状況になったのでしょうか。
アメリカでは、テストで計る志願者の学力を一定レベルまでとし、それ以上の学力判定をテストには求めず、学校での成績、そして芸術、音楽、体育などいわゆる本人の総合評価を基準にもとめました。それに対して、日本は、テストそのものを難しくして、テスト重視の姿勢を変えていません。
この傾向は、大学入試の英語問題の「上級編」を垣間見るだけでわかります。
英語を母国語とする人からみれば、さして重要ではない問題がそこにはたくさんあります。そのように複雑化、難問化されれば、それを受けるほうの受験生はそれに対応しなければなりません。そして、受験生たちは、黙々と役に立ちそうもない難問奇問に取り組んでいるのです。
テストで試すのは、言語力、数学力の基本に留め、その他は、生徒そのものの個性を尊重するのが、日本と比較したアメリカの大学受験です。その実態を日本の受験生およびその家族は知る機会がありません。
おそらく、受験システムを作っている主体者も「それでいいのか、これからのグローバル社会に対応できるか」と疑問に思っていることでしょう。
教育は世界で選ぶ時代と私は信じます。今は個人がその選択肢を選びますが、これから近い将来―きわめて近い将来―に中等教育から世界に開放される状況を作ることが私の使命と考えます。

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