留学コンシェルジュ

その4 英語小説の読み方

<前日のブログに続きます>
昨日の例にあげた生徒の場合、日本に帰国後の英語文法学習が約10日間、英語圏での生活が今年の1月末から8月上旬のほぼ6か月です。
これだけの英語知識でボーディングスクールの夏休みの課題図書を読むことにチャレンジし、積極的に取り組めるところが、10代前半の子どもたちの留学で夢の持てるところです。
本人は、日本の中学に昨年の4月に入学し、翌年の1月に渡航したので、文法用語など何も知りません。小学校時代の英語学習は週に30分程度だったそうですから、留学のための英語準備学習はゼロといっていいと思います。
私はその生徒に2週間で英語力の基礎となる知識を教えました。具体的には、英文を読むのに必須の知識、すなわち英文構造、文型、修飾語、句、節、時制、受け身、そして仮定法です。2週間、1日3時間程度の個人指導を行いました。
教材は、問題を中心に編集された高校生のための英文法で30日完成という副題がついていました。この問題集、厚さは5ミリ程度で、1単元が見開きで収まるようになっています。左側が解説、右側が問題で構成されています。
やる気のある生徒であるとともに、英語ができないとどれだけ困るかを本人は留学生活6か月で切実に体験していたので、問題集の進みはとても早く、約1週間で必須項目を終了することができました。
3時間の授業に対して、その倍くらいの自習時間がありましたから、昼休みや休憩を十分に取っても、1日、8時間くらいは英語に特化して勉強できました。私が解説出来ないときは、解答が別冊になっていて、かなり詳しく説明されていましたから、それを読むだけでも、かなり理解できたはずです。
結果として、3回のSLEPテストは下記のようになりました。
1回目 2013年11月09日 25点
2回目 2014年08月16日 41点
3回目 2014年09月03日 47点
SLEPの点数は素点合計に係数をかけたもので1回目25点という点数は、ほぼ英語力ゼロを示します。2回目の41点は、英検でいうと準2級から2級レベル、47点は2級程度と言えます。
英語を学ぶ危機感とやる気がうまくかみ合えば、2週間でも英語力を伸びることがこのSLEPの点数で示されています。
2週間ほどの特別英語学習を終えて、その生徒は今日、留学先へと戻っていきました。本人は、もし夏休み、自宅に戻っていれば、自力ではこのようには勉強しなかったと言っていました。
つづく

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