留学コンシェルジュ

その3 英語小説の読み方

アメリカのボーディングスクールおよびジュニアボーディングスクールは、入学を控えた生徒に夏の読書課題を与えます。この課題は日本で言えば、夏休みの宿題のようなもので、必須ではあるけれども、新学期の成績に大きく影響するものではないようです。しかし、留学を控えた中学生、高校生にとって、初めて接する英語小説にチャレンジすることは、留学後の英語授業にいち早く慣れるためにも重要です。
どうしたら「英語」の小説がこれから留学する生徒に読めるでしょうか。
一般的に、ボーディングスクールの課題図書は、世界でたくさん読まれているいわば古今の名作が選ばれることが多く、かなりの作品が日本語に翻訳されています。一例をあげると、カナダのStanstead College、7年生の課題図書の一つにThe boy in the striped pyjamasというJohn Boyneが書いた小説があります。この小説は世界30か国で翻訳されたベストセラー小説です。日本語には、2008年9月千葉茂樹さんによって翻訳され、2011年には第五刷まで増刷されています。
この小説を留学経験6か月、14歳の日本人留学生が取り組んでいるのですが、日本の中学校での英語学習は1年にも達せずに留学したため、英語を読むための基礎知識がありません。それでも、6か月の英語圏での生活で学んだ「実践英語」と夏休み帰国後の集中英語特訓により、原典による読解に取り組んでいます。まだ、自力のみで読みこなすことはできませんが、要所で適切なアドバイスをすれば、言外の意味を取ることができます。
このプロセスを加速させるのが、「和訳」本の通読です。初めから英語のみで読破できない場合、和訳本を2-3回通読すれば、各章ごとの出来事、要点、シーンは理解できます。その知識をもって、原本を読み進んでいくのです。
小学生のうちに、読書週間が完成すればそれに越したことはありませんが、一般的に女子の場合は読むことが好きな生徒が多いのですが、男子はあまり読書に親しんでいません。
今、私がお世話している男子生徒の場合、学習力は小学校時代にかなり身につき、算数、理科は得意なのですが、国語が苦手で、小説に至っては、ほとんど読書経験がありません。その生徒が、半年間の留学で読むこと(そして書くことも)の重要性に気付き、夏休みの英語特訓ということになったのですが、「縞模様のパジャマの少年」を1日で20章のうち、6章まで読み進んだのです。本人いわく、「ファーストランゲージはいいですね。小説っておもしろいですね」
このような言葉を聞くとき、私は、子どもたちの無限ともいえる可能性を実感します。
(つづく)

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