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その7 ボーディングスクール選定の要点 

日本の学校に比べるとおおよそ1/3あるいはそれ以下の規模のジュニアボーディングスクールの教育内容が日本のそれとは違うことの説明で終わった前日のブログですが、もう少し日本とアメリカボーディングスクールの学習文化について考えてみたいと思います。
日本の初等、中等教育の基本は覚えることあり、ボーディングスクールのそれは考えることにあると思います。それ故に、ボーディングスクールは生徒に考えさせるようにそのシステムや仕組みを考えていきます。また、日本の場合は、覚えることを基本に学校を組み立てていきます。
いずれの教育が生徒に適しているかということが大切であって、どちらが正しく、どちらが間違っているという問題ではありません。日本の教育システムに順応できない場合の選択肢として日本以外の教育を考えることができるようになったのが今の日本の社会事情です。しかしながら、日本で教育を受けてきた親子が、ボーディングスクールについてホームページや雑誌などで与えられた情報のみその教育を理解することはとても難しいことに違いありません。そのような環境で、劇的に教育観を180度変えて、即、「考える」ことに重点を置いた教育への転換が簡単に決断できるわけがありません。
さらには、考える教育には、日本の教育とは異なる欧米特有の「個人」と「組織」の認識の違いがありますから、その社会に順応するための時間も計画に入れておかなければなりません。
学習方法、社会への適応と順応、そして新たな自己認識と10代の子どもたちが成長する要素をなるべく具体的に考え、中途で帰国してしまうリスクをどのようにしたら最小限に抑えられるかも考えて、数あるボーディングスクールのなかから自分に合った学校を選び出していきます。
受け入れるボーディングスクールも出願者を十分に知りたく思っています。だから、成績表、英語、数学を含む3人の先生からの推薦状、生徒の志望の動機を中心とした5項目くらいの作文(エッセイ)、英語力を示すTOEFL、TOEFLJuniorなどのテスト結果、そしてインタビューをもって、日本の受験システムよりもより志願者を立体的に知ろうと努力します。
つづく

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