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その7 ボーディングスクール卒業のために

今週のブログですが、「ボーディングスクール卒業後の進路」として、4回ほど書いてから「ボーディングスクールを卒業するために」ということに標題を変更しました。できることなら1回ごとに完結したいのですが、それは大変難しいことです。そこで、次回に「つづく」となるのですが、書きたいこと、言いたいことが、その都度出てくるので、気づいてみると本題から外れていることも多々あります。それでも、多くの皆さんに私のブログを読んでいただき感謝しています。
今日は、昨日に引き続き、ボーディングスクールを卒業するためにというテーマですが、「ボーディングスクールで達成したいことがイメージできるか」という昨日の最後のパラグラフで述べたことの続きを述べます。
「何をしたい」、「どうしたい」という本人の意思を問う質問が絶えずボーディングスクールでは、問われるのですが、日本の生徒たちは、それに対して、「何をしたらいいのだ」、「どうすればいいのだ」と内心では反応したいのではないかと思います。
これは無理もないことではないかと思います。なぜならば、日本の場合、どのような科目にも、おおよそテキストブック(教科書)があり、それに基づいて学校や塾では授業が行われています。目指す目標は段階ごとにはっきりと決められていて、それを達成するのに君は「何をしたい」、君は「どうしたい」という本人の意思を問う質問などはあり得ないからです。
そもそも日本の中等教育における目標は、ほとんどが数値化できますし、それを達成することは、誰にでも共通する指標としてとても明確です。
一方でボーディングスクールでは、英語のレギュラークラス(現地生徒の国語クラス)では、教科書がないのが普通です。いろいろな小説や論説を先生が生徒に読ませます。それは多岐の分野にわたり、共通するテーマとして、「君はどう思うか」ということなのです。すなわち、自分の意見を口頭であるいは文章で発表することに多くの時間が割かれます。
日本では、いかに理解したかという程度が問われるのに対して、アメリカではそれを飛び越して、君の意見は何かというところに行ってしまいます。そして、意見の内容によって、「理解度が足りない」あるいは、「理解している」などの評価がなされるわけです。
日本の生徒たちにとっては、ボーディングスクールの授業というのは、将に今まで授業を覆すコペルニクス的転回ということになります。
(つづく)

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