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その3 スポーツと勉強 - ボーディングスクール留学

スポーツを学校生活に積極的に取り入れることにはボーディングスクールの明確な意図があると思います。スポーツを通じて、生徒たちに解りやすく人生の哲学を教えることです。もちろん、哲学というだけでは、ティーンエイジャーはついてきませんから、コーチや監督などがお説教をするという構図ではありません。
第一にスポーツは、精神と肉体のバランスの良い成長を促すことを目的として積極的に課外の正規活動としてボーディングスクールに取り入れられています。好きなことを思いきり行うことは、精神のカタルシスに直結します。勉強の負担が大きいからこそ、わが家を離れての寮生活であるからこそ、新たな環境で寮生たちは自分が夢中になれることを見出す必要があるのです。
課題がこなしきれないからスポーツを返上して、可能な限り学習にあてるというのは、ボーディングスクールの方針ではありません。時間のやり繰りや土曜、日曜の活用をして、体の健康とこころの健康を維持させるために、スポーツを大切にするのがボーディングスクールの方針です。
第二に生徒たちにスポーツを通じて、自分のストーリーを完成させることです。前日のブログでも述べましたが、勝ち負けにこだわればこだわるほど、負けの対応が重要です。また、常勝の人生がありえないように、常負の人生もありません。ボーディングスクールでは、スポーツに参加する生徒ひとり一人にこの哲学を教えるために、ノーカットポリシー(全員参加)を貫いています。
すでに何度かブログで紹介しましたが、人気スポーツは参加者の技量順に複数のチームを編成し、それぞれのレベルでホームとアウェイに分かれて競い合うのです。お互いの技量が同じくらいですから、勝も負けもあります。勝っておごれば、必ずそのしっぺ返しがあります。負けてもくさらずに、地道に努力すれば、必ず報いられます。勝ち負けが組み合わさって、生徒たちは自分たちのストーリーを作っていきます。
第三にそのストーリーを自分の将来に応用発展させることです。スポーツを体験したことのある生徒であれば、中学、高校時代の活動が自分の生活全般のリズムを作っていたことはわかると思います。ボーディングスクールにおいては、最上級生だからといって、受験勉強とスポーツの関係は、すべて生徒個人の判断に任されるといっていいと思います。少なくとも、学校がシステムとして、最上級生に引退の期日を指定するということはありません。
つづく

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