日曜コラム 息子たちとの語らい
息子たちが成長するにつれて話す時間が増えました。
最近、27歳になった長男が「車を貸して」と家内に言い、
行く先を聞くと、「じいちゃんの墓参り」といったそうです。
私の父の命日、4月10日に母が父の墓前に行くと、
花があがっていて、「誰が・・・」ということになったのですが、
どうやら、私の息子のようでした。
息子が「靖国神社に行ってくる」と言っていたので、
彼に「どうだったか」を尋ねると、ゼロ戦、回天のレプリカ、そして
たくさんの戦艦などの模型が置いてあったなどと言っていました。
彼と私の話は、「永遠のゼロ」、「大空のサムライ」に移っていき、
当時、戦争に参加した人たちの教育背景、社会事情、価値観など、
いろいろな話を息子としました。
彼と今までに、人生、価値観などの話はしたことがなかったのですが、
彼が成長するにつれて、そのような話が抵抗なく出来るようになりました。
名古屋を仕事場にしている息子なので、毎日顔を合わせるわけではありません。
しかし、私が仕事で名古屋方面に出かけるときは、会って話をするようにしています。
また、家族でどこかに出かける機会も、年に一度は持つようにしています。
そうでないと、お互い、ゆっくりと話をする機会がないからです。
二男も結局、自分の好きが高じて養蜂家としての道を歩んでいます。
「今時、養蜂家・・・?」という人もいれば、
「素晴らしいですね」という人もいます。
いろいろな評論がありますが、息子は淡々として蜂コンシェルジュの道を
歩んでいます。
昨年の今頃は8群(箱)だった蜜蜂の数も今年は28群に増えました。
しかし、純然たる自然の生きものですから、病気にかかって大量死することも
ありますし、蜜を採取できない時期の面倒見など、
真剣に蜜蜂と向かい合わない限り、生業としては、難しいと思います。
それでも息子は養蜂家として自分の道を進んでいます。
蜂蜜をうまく作ることが出来ても、それをどのように売るかを
考えなければなりません。「仕事」を自分で完結しないといけないということは、
決して簡単ではありませんが、彼が決めたことです。
息子たちとの語らいはこれからも続くと思います。
そして、私は自分がお世話している生徒たちとも同じように
語らいができることをとても嬉しく思っています。