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英語作文の基礎 - 小学・中学・高校留学

自己表現という能動的なことに対する学習よりも、さまざまな情報収集がまんべんなくできるようにという受動的学習の背景について述べたのが前日のブログでした。
日本の場合、知ることに対しては、徹底した学習や、習得技術が要求されると思いますが、自らを表現することについては、それが体系的に学ばれているのだろうかという疑問を持たれている人たちもたくさんいるのではないかと思います。
英語学習のみならず、日本語の学習においても、読解(インプット)と作文(アウトプット)の学習比率ははるかに読解のほうが量と質の面において多いと思います。それは、おそらくどこの国の教育を考えても、同様の傾向はあると思います。しかし、日本の場合、自己表現ということが、英語圏の教育に比べて、大きく欠落しているのではないかと思わざるを得ません。
その顕著な例が英語圏と日本の作文の仕方に表れています。
今まで、数回、ブログで紹介しましたが、英語圏の作文指導は単純明快で解りやすく、小学校1年生から大学生レベルまで、その基本は全く変わることがありません。その段取りは下記のとおりです。
① トピックセンテンスを書く
② それに対する理由・根拠を示すサポーティング・ディテールを書く
③ 結論を書く
この3つだけです。トピックセンテンスとは、与えられたテーマについて、「自分の意見」を述べる文を書くことです。たとえば、「走れメロス」の感想文を書くとすれば、この小説を読んで、あなたは何を感じましたかということです。
では、トピックセンテンスは「走れメロスを読んで感動しました」としましょう。
そうすると当然、「なぜ感動したのですか」ということになります。そこで、その理由を挙げるわけです。「友の友情に感動した」、「約束を守る態度が素晴らしい」、「これほどまでに人は他人のために尽くせるという意識がいい」などなど、感動の理由を述べればいいのです。
そして、結論は、一番初めに書いたトピックセンテンスに準ずることを書きます。たとえば、「これからいろいろな苦難に遭遇したら、走れ『自分』と自分を見つめていきたい」など、感動―理由・根拠―希望というように素直に自分の思っていることをまとめればいいのです。
つづく

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