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アメリカの受験対策 ― ボーディングスクール留学

試験の結果だけで合否が決まることのないアメリカの大学受験ですが、その要素ですが、下記のようになります。
・SAT、ACT等の学力試験の結果(留学生はTOEFLも必要)
・高校の成績
・教師からの推薦状
・本人のエッセイ
日本の受験の場合、高校の授業で学習する内容と、大学受験に出題される内容は必ずしも一致していません。それ故に、予備校や塾、家庭教師など、学校外での受験対策のための学習が必要になるわけですが、それならば、予備校や塾が高校となって、受験に一直線に向かうほうが、合理的ではないかと思います。
「それでは、体育や音楽、芸術など、知育以外の教育ができない」という批判もあるかと思いますが、現実的には、それらの科目が実質的に機能しているかどうかは疑問です。
19日のブログでも書きましたが、日本の難関高校では、3年時は主に受験対策に使われていると言われます。どんな試験問題が出ても対処できるように過去の問題研究がされるのだと思います。
このような学習では発想力、アイディア、プレゼン能力、問題解決能力、リーダーシップなどは、全く必要としません。また、総合的な体力や精神力、さらには、人間関係といったそれぞれの生徒の個性などは、入試ではとうてい考慮されることはありません。
結果として、知識力を高めるという作業が増幅されて、それに伴い入試問題も難問、奇問にかたちを変えざるを得ないのかもしれません。
試験だけで中学、高校時代に学習した内容を試し、その結果をもって大学への合否を決めるのは、そもそも無理があるのではないかと思います。
その点でアメリカの場合、SATで数学、英語の基礎力を問い、高校時代の成績を問い、さらには、高校時代の生徒のスポーツ、芸術、音楽、課外活動の実績を問い、なぜ大学で学ぶかなど、生徒の意見や考え方を書かせることを必須とする大学受験方式は、日本よりも多角的に受験者を理解することが可能です。
日本の場合、高校2年生まで遊んでいても、3年時に受験対策に専念すれば、かなりの成果をあげることができると思います。しかし、アメリカの場合、3年になってから、SAT対策に集中しても、9月に始まった新学期から出願が始まって、翌年1月には締切ですから、実質的に3-4か月しか勉強できません。また、SATの点数がよくても、成績が悪ければ、合格は望めません。
1年の試験対策でアメリカの難関大学に合格することは、不可能に近いのです。
つづく

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