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学校訪問の役割 ― ボーディングスクール留学

<前日のブログに続きます>
今まで与えられていた環境から、すべてを自発的に行うという環境にスイッチすることで、新たな自分を発見するというチャレンジは10代前半の生徒にとって、実はそれほど、難しくはないと思います。
難しいのは、第一歩を踏み出すまでの勇気です。
ボーディングスクールへの留学では、入試プロセスのなかでインタビュー(面接)が必須となっているために、まず親子、あるいは家族で学校を訪問するという機会を設けることになります。
英語が話せても話せなくても、留学への興味がそれほど高くなくても、親子で留学に関する意見の食い違いがあっても、学校訪問という1週間余りの旅は、今までのそれぞれの家族の教育観、人生観を覆すような大きな変化をもたらすと言っていいと思います。
今まで、英語を実際に使ったことのない生徒たちがいきなり、「面接」に挑むわけです。普段であれば、「無理です」、「できません」でピリオドとなるところを、どうにか切り抜けるためには、英語力とか学力などよりも、本人の意思が最優先されます。ESLのあるボーディングスクールでは、本人と一対一の面接ではなく、コンサルタントが通訳や解説することを許可するところも多くあります。
コンサルタントはそれを当然知っています。そして、それぞれの生徒の学力、スポーツ、音楽、芸術特性、性格などのバランスを考えて訪問先校を選定しますから、訪問してどこも不合格という状況はないのですが、当の本人にしてみれば、まったく未知の世界への挑戦ですから、そう簡単にOKやGOを出せないのが彼らの本音でしょう。
私は2年ほど前から、学校訪問をする場合は、訪問後に留学をするかどうかを問うことにしました。実際は、学校を訪問して面接を受けることは、イコール出願することですし、推薦状や成績証明書も準備して訪問に出かけます。しかし、留学する本人の立場に立ってみれば、訪問して初めて現在の状況との比較ができ、そのなかで自分が確信をもって、新たなチャレンジに臨むことができると思うのです。
現実として、学校訪問後に留学を取りやめた生徒は一人もいません。おそらく、これからもそのような生徒はいないと思います。しかし、あくまでも留学は、生徒が主人公なのであって、親でももちろんコンサルタントでもありません。
生徒の立場に立つというのは、ボーディングスクールにおいても同様です。そして、すべての教育において、主人公は生徒そのものであってほしいと私は思います。

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