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ボーディングスクールの入試について 

アメリカの大学入試とボーディングスクールのそれとは、まったく同じパターンで行われます。大学とボーディングスクール入試を比較してみます。
出願時期:大学、ボーディングスクールともに9月から翌年の1月まで
共通試験: 大学→SAT、ボーディングスクール→SSAT
提出書類:成績証明書と数学、英語、およびアドバイザー、校長等の推薦状
出願形式:大学→おもにコンモアプリケーション(オンラインによる共通願書)
ボーディングスクール→TABS、SSAT、Gateway等の共通願書および
各校の定める出願書類あるいはオンラインによる出願
面接:大学→それぞれの大学によって異なる、ボーディングスクール→ほぼ必須
本人のエッセイ等:大学→必須、ボーディングスクール→必須
ボーディングスクール入試のSSAT(英語と数学の基礎学力を問う試験)は、SATの高校版ですが、英検1級を取得している人でも、その英単語問題は10問中、2-3問しか正解できないという難しさです。それをアメリカ人の場合、特別な準備なしにこなせるのですから、小学校、中学校時代にいかに彼らが小説、論説などに接しているかが解ります。
エッセイについても同様です。自分の意見を相手に合理的に、的確に伝えるという訓練を小さな時から徹底されています。故に、高校レベルでは、かなり論理的に読み手を納得させることができる文章、さらにはユニークな発想とその展開を盛り込んだ内容など、書くことも入試では重要な要素です。
そのテーマとなる質問肢を挙げます。
・過去2年間学校活動(スポーツ、音楽、芸術、ボランティア、学内活動等)で入賞あるいは特記すべきことを記せ
・過去2年間の夏休みにおける活動を記せ
・学校外での活動で特記すべきことを記せ
・ボーディングスクールで学ぶ理由とそこで得られると思うことを記せ
・下記から一つを選んで記せ
 a あなたが最も称賛し尊敬している人物について
 b 自分の特性について
 c 自分の人生を変えることになった出来事について
・追加して、述べたいことがあればそれについて記せ
面接も上記のエッセイの共通点は、「自分とは何か」ということについて、学校が知りたがっているということです。ある課題について、どのように考えるかということよりも、ボーディングスクールの場合、単純にストレートに「君自身を説明してください」ということです。
小さな時から、自分の意見を述べること、自分を相手に伝えることについての理屈を学び続けてきているアメリカ人生徒にとっては、楽しめる課題であると思いますが、かなり成績の良い日本人生徒にTell me about yourself.という質問をして、すんなりと答えが返ってくるのは、インターナショナルスクールで学んだか、あるいは海外での学習経験のある生徒だけです。
すなわち、日本で教育を受けた生徒は、自己主張に対する論理も手法もおそらくは学ぶ機会はないと思います。
つづく

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