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日曜コラム - 剣道のむかしと今

私の通う剣道場に親子で剣道の稽古をしている家族が2組あります。
お父さん同士は兄弟で、彼らのお父さんは自分の家にミニ剣道場を作るほど、
剣道の好きな人で、齢70歳くらいですが、今でも道場にときどき来られています。
二人のお父さんが剣道を始めたのは、小学生の時だったそうです。
今から35年以上も前のことです。
当時の道場には50人を超える子ども剣士が通い、練習は毎日あったそうです。
本人が望めば、毎日でも練習できたわけで、埼玉県、川越市の地域の剣道大会では、
ほぼ常勝で、日本武道館での全国レベルの小学生の試合などでも、
良い成績を残したそうです。
そのお父さんの述懐によると、当時の練習はとても厳しく、
道場の壁にぶつけられるなどは当たり前で、ぼやっとしていると、
はり倒されたそうです。
過酷な練習に耐えて、ひたすら基本を学び、精神と体を鍛え、
「勝つ」という気迫で日々稽古に臨むわけですが、やる気のある子どもは
どんどん伸びて、地域の試合では、2軍、3軍でも入賞を果たしていたそうです。
この道場の創立者は藤原三人(みひと)先生で、72歳になって、
剣道の実質最高位である八段を取られた方です。
八段の合格率は3パーセントを切ると言われ、そこに到達した人は、
剣聖とも呼ばれています。
藤原先生は、剣道が大好きな人だったそうです。
その稽古の激しさ、厳しさに自らの剣道に対する姿勢が感じられます。
今、この施設道場、孝道館といいますが、ここで稽古に励んでいるのは、
おおよその人が50歳を超える大人たちです。
みな、剣道が大好きです。
子どもたちは、めっきり減ってしまいましたが、前述のお父さんの息子さんと、
お嬢さんがこの道場で剣道をしています。親子3代、半世紀以上にわたり、
剣道を続けているファミリーがいることは、素晴らしいことです。
マサト君は今10歳です。今、体の成長も激しく、子どもの体型から、
大人になりつつあり、精神にも大きな変化が見られます。
剣道の世界では、今でも先生方は練習生をあまりほめません。
そのかわりに、修正すべき点を明確に指摘します。
軸足がぶれている、左手が伸びていない、腰で打て、気迫がないなど、
稽古をするたびに、欠点が指摘されるためか、マサト君は
最近、稽古中に声を出して泣くようになりました。
昔であれば、多くの生徒に紛れて、個人の感情など、無視されたのでしょうが、
今は、個人を大切にしないと、団体そのものが危うくなるように思えます。
マサト君には、この精神のアンバランスの時期を乗り越えてもらいたいと思います。
そして、楽しく、剣道を続けてもらいたい。
彼は、わたしにとって、同じ道場に通う剣道仲間の一人です。
こころと体が活性化するような剣道の練習が必ずできるはずです。
物理的な苦しさ、辛さだけではない、精神のあり方にも、
人としての配慮を心がけて、マサト君と接したいと思います。
Never give up, MASATO.

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