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自分の可能性を追求する ― ボーディングスクール留学

留学することが実は、多くの人に支えられているということが実感できた時に、留学生たちは精神的にとても成長します。そして、精神の成熟は、人としての基礎を完成させ、結果的に学習成果も向上します。
異文化のなかで、留学生にはたくさんの自己演出の機会があります。「好きなことは何」、「君はどうしたいの」、「どう思いますか」などの意見を求められることが日常なのです。
日本ではどうだったでしょうか。
日々、大量に課題が与えられますが、その作業の核心は、「覚え込む」ことであって、自分が「どう思うか」ということではありません。先生はひとり一人の意見は聞いていられなく、教えることはきっちり決まっていて、それを一定期間内にどれだけ確実にこなせるかということが、日本では「頭がいい」ことの基本であり、それなくして次の発展形などはあり得ません。
これも自分の可能性を追求するひとつのスタイルではあると思います。そして、そのスタイルの根本意識のなかには、「我慢する」、「受け入れる」、「ひたすら励む」といった価値観があるのではないでしょうか。
一方で、一クラスが15名前後で、絶えず意見を聞かれ、発表し、検証し、討論し、納得するというコミュニケーション主体の授業形式をとるボーディングスクールの教育方式は、知識量という基準で言えば、とても非効率で合理的ではありません。覚えるという作業に個々の生徒の意見など必要ないからです。それでもボーディングスクールでは、少人数制のクラスを廃止したりは絶対にしません。
生徒と職員全体の比率をboarding school reviewでは掲載していますが、1:8くらいが300校あまりのボーディングスクールの平均値です。ボーディングスクールの年間費用が5万ドル以上になるのも、主に人件費に対する比率が高いからであると思います。
日本の学校と比較すると、純然たる手作り教育を続けるボーディングスクールですが、そこで学ぶ生徒は知識量が少ないかというと、決してそんなことはないのです。テンスクールズの生徒たちは、豊富なボキャブラリーと多読によって得られる読解力の必要なSATの英語の試験では、きわめて高い点数を取るのです。
英語圏の国においては、伝統的に塾や予備校という補習校的教育文化はアジアの国のようには、進歩していません。

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