中学留学生の学習科目 - ニュージーランド留学
ニュージーランドの高校は通常year9からyear13までの5年間の学年があります。一般的にはカレッジという呼称が付きますが、スクールである場合もあり、日本のように小学校、中学校、高校というように明確に名前で区別されているわけではありません。
日本と異なり、人口密度が極端に少ないので、合理的な学校運営のため学年幅を広く取り生徒を集めるために、year9(日本の中学2年)からyear13(日本の高校3年)をいわゆる中等教育の標準学年としているようです。
中学校は小学校の学年がyear8ないしは9まで連続していたり、あるいはyear7からyear13までが連続しているなど、中学校が独立しているのは、オークランドの郊外などの人口の多い地域に限られているようです。
NCEAというニュージーランド独自の単位システムが始まるのがyear11からなので、year10までは国語(英語)、数学、理科、社会、外国語の分野で幅広い一般的な知識を学習することになります。
英語が不自由している留学生が中学校3年生で留学すると、極端にいうとすべてESOL(ESLと同じ:English Speakers of Other Languages)でも構わないそうです。すなわち、ニュージーランドにおいては日本のようには、中学での学習達成目標が資格制になっていないのです。したがって、中卒という概念はニュージーランドにはありません。現実的には、留学生を受け入れている学校は英語の専門学校ではありませんから、year10での科目はESOL2科目、数学、理科、体育、そして技術系の選択科目というような構成になります。
year11になるとNCEAの基準に基づき80単位の達成目標が課せられますから、その準備段階としてyear10で英語力の基礎を作っておくことが無理のない留学生活のためにお勧めできます。
Year10の科目構成には社会科目が入る必要は留学生の場合はありません。また、英語力がないのに数学、理科を現地生徒と一緒に行うことができるのかという疑問もありますが、ニュージーランドにおいては、year10での落第はないので、あくまでも英語と学校生活に慣れるために取る科目なのです。したがって、留学生に対する配慮、特別措置などが個別に先生によって検討されます。宿題完成指導、提出期限の優遇、また留学生のための特別テストなども場合によってはおこなわれることもあります。
本人がやる気で一所懸命に勉強に取り組めば、ニュージーランドの学校は必ず留学生に応えてくれます。