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中学・高校留学 - 2000年以降のボーディングスクール留学3

<前日のブログに続きます>
ジュニアボーディングスクールの留学生受け入れをFay Schoolを例にとって揺籃期から安定期になるまでのおおよそを述べた先日のブログに続きます。
留学生のためのESLプログラムをスタートして20余年、Fay Schoolの留学生受け入れは順調に伸びました。
一クラス10名前後の少人数クラス、生徒6名程度にアドバイザー(教師)が割り当てられ、学業、生活相談、指導をするシステム、勉強だけでなくスポーツと音楽、芸術を1日の学校生活に組み込んだカリキュラム、体調不良、病気などに対しては、寮担当教師と医務室担当看護師が連携して、24時間対応など、親の安心と学校に対する期待を常に考えて改善すべきところは素早く対応した結果と言えます。
進学に関しても、多くの有名ボーディングスクールがあるので、学校訪問やアドミッションスタッフの交流も活発に行い、良い進学実績を作り出します。
手作りの教育は口コミによってその良さが広がっていきます。そして、世界からの願書が集まることで、Fay Schoolの入学難易度は10年前と比べてかなり上昇する結果となります。留学生とその家族は、評判を確認するかのように学校を訪れます。生徒が増えた分の授業料の余剰は、新たな寮の建設、音楽、体育施設の増設、あるいは成績優秀者への奨学金などに使われていきます。
一国に集中することなく、多くの国からバランスよく生徒を集めることで、インターナショナルな雰囲気が地元の生徒や家族にもいい印象を与えることになります。
Fay Schoolはジュニアボーディングスクールですから、手作り教育の良さを生かすために、留学生の数を全体の30%以上には決して増やさないと思います。願書が多く集まる国からの生徒の入学倍率はかなり高くなり、優秀な生徒が入学することになります。願書がそれほど集まらない国の生徒は、人種バランスの関係で入学は有利になります。そして、最終的にはESLを必要としない留学生を受け入れることができるようになれば、ジュニアボーディングスクールとしては、最高の進学実績を実現できることでしょう。
Fay SchoolからESLクラスななくなることは、今後10年間くらいはないと思います。しかし、グローバルな世界がどのようにこれから展開するかによって、ジュニアボーディングスクールもその世相を敏感に反映するというのが、世界の教育の最前線でおこっていることではないかと私は思います。

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