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小学・中学留学 ジュニアボーディングスクール6

<14日のブログに続きます>
先週は、ジュニアボーディングスクールに留学するメリットとそこで学ぶ内容等について述べました。知識を重視する日本の教育と、思考力、洞察力、表現力などを重視するボーディングスクールの比較検討もしましたが、日本側から見たボーディングスクールの教育で腑に落ちないこととすれば、学校生活内での時間の使い方ではないかと思います。
一言でいえば、議論や調査、プレゼンテーションなどをしても、大学受験のための対策、学習は「具体的」にボーディングスクールではどのように行われているのかと言うことです。そのビジョンが明確にならない限り、ジュニアボーディングスクールへの留学はリスクが大きすぎるというのが、順当な考え方であると思います。
ボーディングスクールで生活しながら予備校に通うというあるお母さんからの質問を先週ご紹介しましたが、日本の教育の現状をベースにして、「英語を学ぶ」と考えた場合は、あり得る発想と思います。
日本で相当な学習訓練を受け難関校に入学している生徒たちから、学校での現実を聞く限りでは、彼らの「頭がいい」という概念は、物知り、テストでの高得点者等であるようです。一方で、難関ボーディングスクールの生徒たちの「頭がいい(smart)」というのは、授業中の態度、運動能力、芸術・音楽的能力などもその対象になるようです。
この傾向から類推できることは、日本の場合、早いうちに勉強癖を獲得し、維持して、決められた課題を驚異的な集中力で根気あるいは忍耐をもってこなし続ける人物ということになるのでなないかと思います。
ボーディングスクールの場合、勉強癖、集中力、根気、忍耐などが優等生の要素として必要であるものの、それらへのアプローチが日本と全く違うのです。
ボーディングスクールの生徒たちは、授業の利用の仕方が上手なのだと思います。日本の場合、授業というのは、試験に出るものを合理的に覚えるために行いますが、ボーディングスクールの授業では、生徒たちの素朴な疑問や好奇心に応えようとします。そのために、10名前後のクラス人数であり、全員対面型教室なのです。そこで、先生も生徒ひとり一人の意見を聞き、取り上げ、さらに生徒たちに投げかける。彼らは、無意識に先生に乗せられて、自分の特性を引き出されて行きます。
さあ、この後は君たちが自分で考え、工夫して、やりくりしなさい。
このようにして、ボーディングスクールの生徒たちは、タイムマネージメントを学んでいきます。寸暇を無駄にするも、しないも、生徒の自由です。そして、おおよその生徒が賢明な選択をしているのが、ボーディングスクールの現実ではないかと思います。
つづく

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