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日曜コラム ボーディングスクールの校長夫人

英語圏の国の私立学校、特にボーディングスクールの校長夫人の役割は
とても重要です。アメリカ、カナダのボーディングスクールの校長は
学校内にある校長の家に住みます。
スポーツチームがリーグ優勝などすれば、そのメンバーを招いて、
校長の家で祝勝パーティーを開き、成績優秀者や芸術面、
社会面で表彰された生徒なども同様に待遇されます。
生徒の世話をすることは、校長夫人のとても大切な仕事になります。
また、学校敷地内に半数以上の教師家族が住んでいる
ボーディングスクールの住環境においては、奥様たちのまとめ役としての
校長夫人の役割も見逃せません。
校長が生徒募集のツアーをアメリカ国内、および海外で行うときも、
校長夫人は同行するのが一般的です。
ただ同行するだけでなく、親からの要望をしっかり受け止め、
それを確実に実行させるといういわば、秘書の役割も校長夫人が果たします。
時には、現場の教師と経営サイドの仲を取り持ち、学校経営の
潤滑剤的な役も果たし、学校生活においては、生徒から直接意見を
聞くなどして、現場で何が起こっているかを把握して、
リーダーとしての校長の手足となって活躍します。
もちろん、すべての校長夫人が、積極的に夫を補佐して、学校運営に
積極寄与をしているわけではないでしょうが、私の経験では、
校長夫人がマメな学校は、安心な学校と言えます。
校長が主に、学校を経営することに関する長であるのに対して、
生徒や先生、そしてその家族のことについて、良く理解し、
適切なアドバイス行うだけでなく、問題があれば、リーダーである校長に
箴言するなど、校長夫人は事務方および人間関係の要かもしれません。
離婚率が高く、家庭崩壊が進み、家族の絆が日本よりも希薄と
捉えられることの多い欧米社会ですが、ことさらボーディングスクールに
関しては、教育にかける情熱を夫婦で一致協力して、維持すれば、
学校経営がうまくいくというのが現実と思います。
ボーディングスクールという教育形態が欧米ほどには発達しなかった
日本では考えられないことかもしれませんが、ボーディングスクールは、
小さな社会なのです。そこは、大きな家族なのです。
よちよち歩きの小さな子どもたちもキャンパスにはそこかしこに見られ、
寮にいけば、寮を管理する先生家族の犬も猫もいます。
その小さな社会の総合情報センターのゼネラルマネージャーは、
校長夫人ではないかと思います。

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