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中学 高校留学 - 留学先での「競争」

競争の概念をどのように子どもたちに学ばせるかということは、
教育の現場においては、とても重要に思います。
公平、平等ということと、競争は時として相容れないものとして捉えられ、
徒競走において、みなで手を繋いでゴールインということの良しあしが、
よく話題に上ります。
人がすべて同じ力を持ち、同じ能力であるはずがありませんから、
フェアーな競争は自分自身を認識する手段として、有効なはずです。しかるに、
徒競走における全員が一番、あるいはビリというのは、競争に対する
アレルギー的な反応ではないかと思います。
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フェアーな競争は自分自身をしる手がかり Suffield Academyサッカー部
留学という状況での競争は、そもそも語学、生活文化、社会などの点で、
大きなハンディを留学生は背負うことになりますので、
スタートラインが一般学生と比べて、かなり後方にずれることになります。
スポーツや競技においては、スタートでの出遅れは致命的なものとなり得ますが、
留学においては、このハンディは留学生の人間的成長を促すために、
とてもプラスに役立つことになります。
そもそも、学習は人との競争に打ち勝つためにするものではありません。
自分の人生を豊かにするために人は学ぶと思います。
たとえば、留学したての生徒たちは、言葉が思うように使えこなせず、
日々、学習面のみならず生活面でもとてもつらい思いをします。
そのような中にあって、競争の概念など生まれる訳もなく、
ひたすら、生き残りをかけて日々一所懸命に努力するしかありません。
その努力すら、どのようにするのか、果たして、どのようにしたら
合理的に語学が学習できるか、考えている暇などないくらい、
留学当初というのは、混沌の日々です。
慣れない英語での文書表現、盛りだくさんの課題や宿題、
自分一人の学習的限界を認識せずには、留学生は次のステージに
入ることはできません。
次のステージとは、人の力を借りることです。
先生は、「質問に来なさい」というのですが、生徒にしてみれば、
「何をどのように質問したらいいのでしょうか」ということです。
だから、質問にさえも行くことができないのです。
そこでまた、留学生たちは立ち止まり考えます。
この現状をどのようにしたら、解決できるのか。
答えは、実は彼らの意識のなかにあります。
競争という概念でなく、協調、協力に徹することであると。
つづく

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