留学コンシェルジュ

留学生が学ぶこと-3

<土曜日のブログに続きます>
勉強するための基本は2つあり、それらが融合する時に最大の結果を
導くことができます。
一つは、勉強への動機であり、もう一つはそのための環境です。
留学では、今までの違った全く新しい学習環境が、
学習の動機づけに大きな影響を与えることは言うまでもありません。
第一に、言葉が通じませんから、それをどうにかして獲得しないことには、
次の作業に移ることができません。
この段階で留学そのものを諦めてしまう生徒はほとんどいません。
それを私は人間が本来持って生まれている「生きる力」として、
今までいろいろな形で紹介してきました。
留学という特殊な環境を与えられて、初めて子どもたちが体験する
想定外の経験は、学習技術習得以前の問題です。
とにかく、自分以外に頼る人がいないのです。
頼ろうと思っても、言葉がうまく通じません。
言葉がたとえうまく通じたとしても、今度は文化的な違いにより、
自分の意志が相手に伝わるかどうか。
そのような状況を察知する力が、私にはどうしても学習から得られるとは、
考えられないのです。
そこで、留学生たちは、言葉と文化の違いを克服するために、
自らに合った方法をいろいろと考案していくのですが、そうしないと
やっていけないという現場での必然が彼らを根底から動かしているわけです。
これは、今まで彼らが生活の中から学んできた学習の集大成と言えます。
そして、学習という概念がいわゆるテストの点数や偏差値ではないという、
パラダイムシフトが起こる瞬間なのではないかと思います。
子どもたちのやる気は、認められたいという欲求を満たすことから
始まると思います。
そして、教育する側も認めることをとても大切にしています。
そのために、スポーツ、音楽、芸術、社会活動などのメニューを
学校教育に上手に配置していると思います。
文武両道という日本の格言は、英語圏では、「健全なる精神は、
健全なる肉体に宿る」ということわざに共通する精神が見られると
思いますが、体とこころのバランスが、留学生活では原点にあると言えます。
さらには、精神の健全性こそが、活力に火をつけるともいえるのではないかと、
私は今まで子どもたちのお世話を通じて感じます。
つづく

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