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親の意識と子の意識-3

<前日のブログに続きます>
思春期のわが子の心理の微妙さを知り、またそれを受け止めて対応することを学ぶことができたのは、留学の効用だと思います。正直に、誠実になどとわが子に向かって意識するのも「変」かもしれませんが、わが子ゆえに、自分の思いが共感できて当たり前というのが、自分勝手な理屈であると私は気づき始めました。
わが家の場合、息子の留学対して、家内は私にすべてを任せていました。しかし、毎年の冬に息子が帰ってくると、2年目には、私よりも息子の英語のほうが流暢だと言っていました。これも親ばかです。
私が自我意識の暴走を自覚できたのは、わが子が留学を終えて1、2年たってからだと思います。それまでは、どうしても、親の「自己中意識」を冷静に見て、修正するということは到底できなかったように思います。
息子が最終学年を迎えた年、7月のタームブレイク(学期間の2週間ほどの休み)に帰国させて、都内の大学を彼と一緒に訪問しました。帰国特別枠入試に詳しい予備校のカウンセラーにも会わせました。しかし、息子は大学には、ほとんど興味を示すことはありませんでした。
この時期、私はとても辛い思いをしていました。
自分が意図する息子の将来と彼の意図するそれとの接点が全くみえていませんでした。そこで私は、学力増強のため、息子に留学を1年延長する提案をしました。彼の答はYESから結局NOになり、私の提案はならず、息子は3年間の留学を終えて帰国し、さっさとコンピュータの専門学校に入学しました。
「コンピュータ」それが本当に息子のやりたかったことだったのです。
ではなぜ、彼は大学訪問をしたのか。私の提案を即座に却下しなかったのか。それが彼独特の親に対する気遣いだったと私が気づいたのは、彼が専門学校に通い始めた2年目あたりだったと思います。
つづく

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